キューピーヘアーのたらたら日記

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シッコ

2008-04-08 18:31:30 | さ行の映画
"SiCKO"ってジーニアス英和辞典には載ってなくて、

リーダース英和辞典を見たら、"変質者"、"変態"、"病的な"って出てきた。

なんだ、マイケル・ムーア監督、自分のことじゃ~ん。


ごめんなさい。

ドキュメンタリー映画って、書きたいことがそのままネタバレになるんだけど、

だから、これから観るつもりの人は、この記事読まないでね。


では、行きます。


アメリカじゃ、おたおた病気や怪我になってらんない。

救急車に乗るにも事前に保険会社への申請が必要だ。

行った先が自分の保険会社の管轄外だと、診察を断られる。

入院してても入院費が払えなくなると、

貧民街の慈善施設の前の路上にタクシーで捨てられる。

新しい治療を受ける際にも、保険会社の審査が必要だ。

"実験的"だと判定されれば見捨てられたも同然。

審査に当たる医師は保険会社と結託していて、

保険適用外の症例の多い医師ほど優遇され、将来の社会的地位と名声を約束される。

保険会社には保険金支払いを無効にするための専従の職員が雇われていて、

ターゲットになったケースは、本人も憶えていないような病気を既往症と判定されて、

お金が支払われないんだとか……。


それら諸々と比較して、他の先進国の手厚いこと!

イギリスもフランスも、仮想敵国のキューバでさえもが、

医療費はタダ。

なんと、今じゃ乳幼児死亡率も平均寿命も、アメリカよりキューバの方が良いんだとか。


泣けたねえ、アメリカじゃ医療の相手にされなかった人たちが、

キューバのお医者さんに優しく診察してもらうシーン。

変態マイケル・ムーア(まだ言ってる)で泣くとは予想だにしなかったよ。


日本もアメリカのようになっちゃいけないね。


人命より保険会社の利益が優先されているアメリカの医療保険制度。

おかげでアメリカの保険会社は増益を重ね、

そのCEOたちは億万長者になり、

余ったお金がロビイストを通じ政治家たちに行き渡り、

保険会社はますます安泰なんだとか。


どう思います?アメリカの現実!

エンドロールで流れたあのメッセージ、

アメリカを日本に置き換えて我々も噛み締めてみましょう。


「アメリカの偉大さはその文明にあるのではない。

 自らを正す能力にある。

 A・トックヴィル」

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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こんばんは♪ (ミチ)
2008-04-08 21:11:22
この手の映画って見る側も考えなくちゃいけませんよね。
物事を片方から見ちゃいけないというか。
ムーア監督はいろいろ問題提起をしてくれるのはスゴイと思います。
ただ、この映画を見て「イギリス、フランス、キューバの医療費がタダ」っていう部分だけを褒め称えるのはかなり危険ですよね。
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ミチさん♪ (キューピー)
2008-04-09 17:13:25
確かに、アメリカにはメデイケア(老人医療保険)、メディケイド(低所得者医療扶助)などの社会保険制度がありますが、映画はそれらには全く触れていませんでしたね。ちょっと違和感を感じたのは事実です。
しかし、アメリカが福祉後進国であることには変わりありません。
政治家と保険会社との癒着など、あってはならないことだと思います。
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