村上春樹の処女エッセイ集。
若い!!!
春樹さん、34才!!!
昭和の作品ですぞ。
JRじゃなくて国鉄とか言ってる。
もう、「僕には書きたいことがいっぱいあるんだーーーー!!」って感じ。
後年、あまり触れなくなったことも、この本には載ってる。
例えば、大学の専攻が映画演劇科だったこと!!
当然、みんな英米文学科出身だと思ってたよね。
それから、かなりの偏食だということ。
なんと . . . 本文を読む
レイモンド・カーヴァーの短編集。
読むのはこれで3回目だが新鮮だった。
大雑把な位置づけとしては、
『頼むから静かにしてくれ』==>初期
『愛について語るときに我々の語ること』==>転換期
『大聖堂』==>後期
といったところだろうか、、。
以下、僕の感想を書いておく。
『ダンスしないか?』
家の前庭で家具を全部ガレッジセールに出している男。
2対あるナイトスタンドと . . . 本文を読む
これは、村上春樹と臨床心理学者の河合隼雄の対談集である。
時期は、平成8年ごろ。
村上春樹が『ねじまきど鳥クロニクル』第3部を書き終えて、
次作『アンダーグラウンド』にかかっていた頃だ。
『アンダーグラウンド』は地下鉄サリン事件被害者の聞き取り集で、
氏は臨床心理士と似たようなことをしており、
心底、河合隼雄の助言を必要としていたのであろう。
2人の対談の内容は高等過ぎて
坊主の念 . . . 本文を読む
主人公は歯科医の夫と小学生の息子と3人の
幸せな家庭生活を営む専業主婦。
ある日突然、眠れなくなる。
昼も夜も意識がはっきりとし、
肉体も休息を必要としなくなった。
家族や病院に相談することもなく、
夜中、家族が寝静まった後、
ブランデーを飲みながら好きな小説を読む二重生活を始める。
村上春樹、渾身の力を注いだ短編小説。
出だしから読者をぐいとつかみ、
ラストまで引っ張って . . . 本文を読む
この本は村上春樹編集・翻訳による、
現代英米文学の中の誕生日にまつわる
短編小説を13篇収めたもの。
『ムーア人』 ラッセル・バンクス
うらぶれた中年男がある夜、いきつけのバーで
30年前の恋人と再会する物語。
普通の人が一生の間に恋愛する相手の数は限られたもの。
人生の宝物のような出会いを大切に。
たとえ相手が80才のおばあさんでも。
『ダンダン』 デニス・ジョ . . . 本文を読む