すでに文庫本の中に収録されている短編小説から、
(主に『村上龍料理小説集』から)
『特権的情人美食』というタイトルにふさわしい作品を選りすぐった作品集です。
小説家の資質とは、大嘘つきであることだと、花村萬月がどこかで書いていた。
小説家はその想像力を駆使して小説を書く。
あたりまえである。
村上龍の小説を読んでいると、そのあたりまえのことが麻痺して分からなくなる。
飛行機のフ . . . 本文を読む
人は自分自身や友人や恋人や子供の将来を、ある程度は見通せるもののようだ。
それは予言にさえ近い場合もある。
若い頃、僕は自分の将来に何の希望も見い出せなかった。
今になって、今日までの人生を振り返れば、それもむべなるかなである。
両親は、僕が高校生のとき、将来の進路を決めるに当たって、
教師になることを勧めた。
僕の性格では一般企業ではやっていけないというのを見通してのことだった。
. . . 本文を読む
キューピーは現在49才ですが、まだまだ破廉恥な記事が書けるぞ。
この歳まで独身を続けていると、結婚というシステムが
ずる賢い女たちが考え出した罠だというのがよく見えてくる。
今のキューピーからすると、結婚というのは男性が女性に何か悪いことをして
責任を取らされた挙句、一生こき使われる終身労役制度としか思えないのである。
カトリックの神父や仏教の僧侶が結婚しないのも、
その方が男にとっ . . . 本文を読む
切なくて、
哀しくて、
愛おしくて、
ちょっと楽しくて、
ほんわか温かい、
ニセ家族を描いた、
ニセ現実としての映画。
(「点々」が多いし、この記事)
僕の現実は、どうなっている。
家族が、なおざりにされていないか?
きちんと向かい合おう。
歩きながら、皆のことを考えよう。
そんな気持ちにさせられた。
ありがとう、映画。
ありがとう、『転々』。
ありがとう、映画ブロ . . . 本文を読む
精神病院に入院するとは、だいたいかようなものです。
(キューピーのブログはだいたい、すでに映画を観た人に向かって書いてますので、
内容をお知りになりたい人は、他を当たってくださいな。あしからず。)
映画『クワイエットルームにようこそ』は、精神病院に入院した人の心の機微を
とてもよく捉えていて、当事者代表といたしましては、
よくぞやってくれた、という気持ちでいっぱいです。
キューピ . . . 本文を読む
ヒドい。
こんな程度の低い小説が講談社から堂々と出版されるなんて…。
あとがきにも書いてあったが、そりゃ編集者とケンカになるわな。
こんな小説を出版したいと意地を張られた日にゃあ、
講談社もフォローの仕様が無いというのが帯に如実に現れてるじゃないか!
「女と男は一緒に暮らせる きらきら同棲小説」なんて
24ページで終わっちまうじゃないか。
嘘をつくのもいいかげんにしろって言いたくなっ . . . 本文を読む
やっとこさ、『ヒーローズ』シーズンⅠ、最終回まで観ました。
陰気で不健康なドラマでした。
でも、
そういえば、自分にもこんな超能力があったなぁと
思い起こさせてくれるドラマでしたよね。
え?あなた、超能力を持ってない?
かわいそー。
それでも人間?
ホントは機械仕掛けじゃないの?
"愛だろ、愛"。
最終回になって、やっと僕の言いたいことを代弁してくれる登場人物が現れました . . . 本文を読む
"SiCKO"ってジーニアス英和辞典には載ってなくて、
リーダース英和辞典を見たら、"変質者"、"変態"、"病的な"って出てきた。
なんだ、マイケル・ムーア監督、自分のことじゃ~ん。
ごめんなさい。
ドキュメンタリー映画って、書きたいことがそのままネタバレになるんだけど、
だから、これから観るつもりの人は、この記事読まないでね。
では、行きます。
アメリカじゃ、おたおた病気や怪 . . . 本文を読む
スランプのキューピーです。
だって、毎朝5時起きなんだもの。
へこたれそう。
ってなこと言わず、毎度お付き合いいただいて感謝の限りです。
舞台は1962年、ボルチモア。
おりしも、アフリカ系アメリカ人を中心に人種差別撤廃を求めた
公民権運動の真っ只中であるが、
映画の中では公民権運動の"こ"の字も出てこない。
それが、この映画のいいところね。
連邦最高裁が、白人と黒人を分離 . . . 本文を読む