絶望から始まるこの曲。
百獣の王ライオンは我が子を千尋の谷底に突き落とし
這い上がってきた子供だけを育てる
という言い伝えがある。
かくゆうQPちゃんも
絶望の谷底から這い上がり、
そんときゃとーーーちゃんは死んじまってた。
幾多の試練を乗り越えて
第4楽章では栄光の頂に昇りつめる彼だが、
あくまで地味なQPとは大違いだ。
(あ . . . 本文を読む
平和な時代に生まれた。
家は金持ちではなかったが貧乏でもなかった。
父親は真面目に働き、
母親は明るくチャーミングだった。
僕は若くして精神病になり
仕事にこそ恵まれなかったものの、
通信教育の大学に入って
実に有意義な時間を過ごした。
本もたくさん読んだし、
音楽もたくさん聴いた。
仕事に自分をすり減らすことがなかった分
充実した精神で老年期をむかえることができ . . . 本文を読む
本書は群ようこがあっちこっちに書き散らしてきた
猫に関するエッセイや短編小説を一冊にまとめたものである。
猫好きにはたまらない本かも知れないが、
さほど猫が好きというわけでもないQPは
途中で飽きてしまった。
もう猫はいいよ。
文章にもキレがなく味わいもない。
作者の猫に対する愛情は感じるが、
自分が書いている文章への愛が感じられない。
巻末に群 . . . 本文を読む
こないだ行きつけにしているカラオケパブのLちゃんが、
野菜が大嫌いでお肉しか食べないと言っていた。
僕も子供の頃は
チーズやトマトやセロリが嫌いだった。
だが、うちの両親は
食べ物に関してはとても厳しく、
好き嫌いは絶対に許してもらえなかった。
出されたものはどんな時も残さず全部たいらげる、
というのがうちのルールだった。
両親の厳しい躾のおかげで
僕は好き嫌いの . . . 本文を読む
僕も老境に入り、食べ物の好みが少し変化した。
若い頃は肉料理ばかり食べていたが、
最近食べたいと思うのは魚料理ばかりだ。
ところがである。
うちの母は86才になったというのに
いまだに肉料理が好きだ。
僕が魚料理を作って出しても
美味しそうに食べない。
仕方なくという感じだ。
なぜなんだろう?
これは
昔々
母が一生懸命作った魚料理を
子供たち . . . 本文を読む
本書は群ようこが選んだ
24の文芸作品の紹介と
それにまつわるエッセイをまとめたものである。
いやはや、
群ようこの好みは実に渋い。
どれもこれもレトロな香りのする作品ばかりで
QPが読んだことのある本は
1冊もなかったです。
それじゃあ、読むのをやめよう
と思ったあなた、
話を最後まで聞いて。
エッセイでは
ガキ大将だった子供時代、
ほとんど働いて . . . 本文を読む
最近、Chat GPTが話題を集めている。
蒸気機関の発明ぐらいの
インパクトがあると言っている人もいる。
QPも気になって試してみたが、
なんだかな~~~~~
って感じだ。
今のところ
メジャーな話題については詳しいようだが、
マイナーな話題はさっぱりだ。
村上春樹について文章を書かせたら
わりとまともだったが、
群ようこについて書かせたら
デビューシングルはなん . . . 本文を読む
休日の朝、
CDプレーヤーの再生ボタンを押し
流れてくるシンフォーニーに身をゆだねる。
ヴァイオリンの音色が実に心地いい。
ソファーに寝ころび
ぼんやりとする。
至福のときかと思いきや
頭の中を
日常の様々なしょうもないことが去来する。
いかんいかん
音楽に集中したいんだ、僕は。
そんな
久しぶりの
自分の時間。 . . . 本文を読む
俵万智の第二歌集。
作者24才から28才までの470余首が収められている。
恋の歌あり、
教職の歌あり、
家族の歌あり、
旅の歌あり、
花の歌あり、
内容盛り沢山です。
前作で見られたソーダ水のような透明感のある
青春の歌はもうないが、
少し大人になった俵万智がここにある。
僕はとりわけ先生としての歌に
心惹かれた。
ちょっと例を出しますね。
修学 . . . 本文を読む
今日は睡眠外来の受診日だった。
K病院のストレスケア科。
湾曲に名乗っているが実際は精神科。
ここの先生に睡眠時無呼吸症候群を診てもらっている。
診察待ちの時間、俵万智の短歌を読んでいたら
隣りに座った親子連れの会話が飛び込んできた。
会話の中で母が以前通っていたデイサービスセンターの名前が出てきたのだ。
おばあさんとその息子と思われる男性。
顔がよく似ている。
おばあさ . . . 本文を読む
フィンランドの首都ヘルシンキで食堂を営む
日本人女性の物語。
とにかく面白い。
爽やかでほのぼのとしていて、
読者を幸せな気持ちにしてくれる。
フィンランドを舞台にした作者の感性も素晴らしい。
この小説は映画化されていて
そちらのほうは既に観ていたが、
ストーリーが違っていてくれ
と願いながら読んでいたら
オチが違っていたので
2倍得をした気持ちになった。
. . . 本文を読む
ある日、ミュージシャンの父親が
若い女と無理心中で死んでしまう。
残された主人公と母親は
目黒の家を離れ
下北沢の安アパートで暮らし始める。
深い傷を負った母と娘が
下北沢の街に抱かれ癒され
やがて立ち直る物語。
僕は毎日何時間も仮想空間上で
女性アバターで生活しているし、
もともとナヨナヨした性格なので
自分の中に女の部分がかなりあるんだと思ってた。
で . . . 本文を読む