ママンの本棚にあったのを見つけて、
借りて読んでみた。
他にも吉本ばななの本が並んでいたので、
おそらく気に入ったのだろうと推察する。
決して才気あふれるといった文章ではないし、
未熟なところもあったが、
訥々と言葉を丁寧に置いていったような文章に
好感を持った。
そして、随所で瑞々しい感性が光り、
題材の選び方も新しくて、読むのが楽しかった。
『うたかた』
主人公: . . . 本文を読む
2005年に発行された村上春樹の短編集。
氏の他の短編集と比較して、
物語の美しさが際立っていたような印象を持った。
以下、簡略なあらすじを読書メモとして書いておく。
『偶然の旅人』
主人公はゲイのピアノの調律師。
ゲイであることが原因で家族と疎遠になる。
ある日、ふとした偶然がきっかけで、
乳癌に悩む女性と知り合い付き合うようになる。
そして、その女性と同じ場所にほくろがある . . . 本文を読む