昨日は息子をひっぱたく事件が発生した。
しかも胸ぐらをつかんで玄関に放りだした。
45キロはあり、身長は私くらいだ。
だけど放りだして帰ってくるな!と怒鳴った。
その後すぐに父と話した。何か察したように「子供はどうした?元気にしよるか?」と言った。
「喧嘩した」というと、しばらく黙って「お前・・・自分が親であることと、あいつが我が子やということを忘れたらあかんで・・・お前が頑張っているから腹が立つのもようけわかる。だけどあいつはことの重大さがわかっとらんだけなんや。お前がそんなに怒ると思ってなかっただけなんや。今、あいつはどうしたらいいのかわからないとちゃうか?」
父は感のいいというか感がある人で、こちらが話さなくてもバンバン言い当てる。
まるで見えていたように状況を言い始めた。
「あいつはな、ちょっとしたできごころや。ええブレーキになったと思え。あいつは甘えとるから今回のことで自分にブレーキをかけられるはずや。お前は自分だけで全部せなあかんと思いすぎや。」
バンドの友達に「お前にはわからないこともある」って言われたことがあるというと
父は「わかっていても母心にはようけかなわん。頭でわかってもお前はお母さんやからしゃあない。男心より母心が上をいくんねや。だけど世の中には男の役割っちゅうもんがあってな、お前がダメということやなくて、男が話した方がええということがあるんねや。そういうときは男にまかせたほうがええ。お前には運よくそういう役を引き受けてくれる人がおんねん。そういうもんやと理解せな。」
父は偉大だと思った。
「私の手が痛かった」というと
「神様が冷静になれといっとる合図や」と言われた。
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