ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

春一番

2018-03-08 09:28:54 | 暮す
 
 電線が ゆれて鳥呼ぶ 春一番

今朝は吹雪、3日前は春一番が吹いた。電線が揺れて、小鳥たちを乗せるのを待ちわびているようだった。

ここ1カ月、義父母のことで家族との話し合いがあった。決まる時はあっという間に決まるもので、3日前、家を売り高齢者向けレジダンスに入居することが決まった。私達夫婦の家で同居するか、あるいは私達夫婦が家を売り義父母と同居するか、あれこれ話し合い、最終的にたぶん一番良い選択だったと思う。

レジダンスと言ってもベッドルームが二つ、キッチン、バスルームにサロン、バルコニー付きで、庭は公園かと思うくらい広く、病院、野球場、公営プール、スーパーも近くベストな場所。義父母は4回訪問し、私達は2回訪問して、私と夫は「自分達も家を売ってここに引っ越そうかと」と思うくらい、快適で広々としたレジダンス。冬が厳しいお国柄、真冬でも屋内で不自由なく暮らせるよう、図書館もあればサンルームもあれば、様々なイヴェントや運動ができる体育館ほどの集会所もある。我が家からも車で15分とすぐ行ける。常勤の看護婦さんがおり、食事も自分たちでお料理したくなければ食堂で食券を買って食べれる。義父母と一緒に昼食をいただいたが、スープ、サラダ、メインデイッシュ、デザート、コーヒーととても美味しかった。

義母は思い出のたくさんある自宅を売ることが決まり何回か泣いた。義父は重荷になってきたプールや芝生の管理から解放される、それだけで一日も早く引っ越したいとルンルン。義父は5年位前から引っ越したかった。

義母がベッドカバーを新調しようと去年からあちこち探しているが気にいったのがなく、モントリオールに義父母と4人で行ってきた。車中、あの気丈な義母がはじめて弱音を吐いた。「もう私にエネルギーがない」と。

いま、家具など処分にはいり、ちまちましたものは我が家でガレージセールすることになった。去年もガレージセールしたが、商売上手の義妹や義弟が奮闘して結構売った。また、家族でワイワイと楽しかったので今年も楽しもうと思う。

ホスピスで正式にボランテイア登録をした。初日はショックだったホスピスも慣れたというか、死に対しての感覚が変わってきた。先週、まともにお話ししていた患者さんが亡くなり今週はもういない。
そして次の患者さんが入居する。毎週、誰かがこの世にさよならしてる。このホスピスは何処もかしこも陽光がさんさんと降り注ぎ、明るく、ボランテイアの方々は陽気で、なんていうのか、死はお休みと言って眠りにつき、そのまま目がさめない、ただそれだけのように思えてくる。

1カ月間、義家族と、たくさんたくさんのことを話し、今は皆でこれで良かったと安堵した。
夫とレストランよりレジダンスの食事のほうが美味しいねということで、週一回は義父母と食事しようと話してます。老人食が好きになってきた私達もシルバー世代に突入した。