堅香子を摘んであの人の祭壇に
昨日、ホスピスからの帰路、道端に黄色い堅香子の花を見つけた。その愛らしさに一本手折り家に持ち帰った。かよわい花ゆえ萎れていたのが水に挿すとみるみる生気を取り戻した。帰宅するや否や夫が知人の死を伝えた。穏やかな最期だったとのこと。3年前、長くて一か月との連絡で夫婦で片道5時間の道のりを急ぎ会いに行ってきた。奇跡の回復で、それからはメールや電話でやり取りしてた。つい2週間前に電話口で調子が良くないとの声を聞いたばかり。いつでも旅立つ用意がありますと毎回のごとく話していた。
先月参加したホスピスボランテイア講習会で、どんな名医でも人間の死期を言い当てることができないとのこと。とはいえ、ホスピス入院後、ほぼ半分の方が1年以内でなくなるとのこと。まれに奇跡がおこり回復し退院するかたもおられるとのこと。まだ、その奇跡には出会ってませんがホスピスには入居6年という方もおられます。お洒落さんで着飾ってます。
講習会でいまだに記憶に残ることを少し。
市に3か所ある州立のホスピスは二人のお医者様と一人の看護婦さんの発案でスタートし、法律化されています。講習会では末期患者とは何か、クオリテイーある末期患者の生活とは何かといった法律についての説明がありました。病院というイメージではなく、あたかも我が家に住んでるような環境を与えるということなどきちんと法律に明記されているんですね。
ボランテイアしながら、その徹底した仕事の専門分化に合理的とはこういうことを指すのだろうと感心します。
記憶に残るだけでも以下の専門家が各自、個室の事務室を与えられています。ほとんどの方がマスター資格をもっています。
社会福祉担当 - 患者さんの遺産問題とか、年金問題とか、身寄りのない人の金銭管理などにあたる
精神ケア担当 - 死や尊厳死などについてなど患者さんのみならず家族の心の相談、ケアにあたる
レクレーション担当 ― ミュージシャンをよんだり、絵を描いたり、ものづくりしたりの娯楽を企画する
アレゴテラピー - 身体がなまらないように身体機能を活発にさせる運動をさせる
フィジオテラピー - これは日本でもおなじみのリハビリ
介護福祉 - 日本でもおなじみのおむつを替えたり食事を口に運んだり
その他、調理師さん、用務員さんなど、、、
どの従業員も公務員なので週2日の休み、ヴァカンス等が保証されており、長く務めるには情にたよらない徹底した分業化をシステムとして構築しないと、従業員も患者さんもゆったりした明るい環境は生み出せないだろうと思います。
私もホスピスでボランテイアというより、どこぞの保養地にお手伝いがてら遊びにゆくという感覚です。おなじみになった患者さんもいるし、ボケた人との会話も楽しいです。だって、自分の老いた写真をゆびさして「これはね私のおばあちゃん」と言うんだもの。
ボランテイア終了後、皆さんと一緒にお茶します。そこで私が「理想の死は、畑仕事から帰ってシャワーを浴びて、疲れたからちょっと昼寝と横になりそのままあの世に行くの」というと、人の最期は神様だけしかわからないと言われました。
知人の死のしらせにすぐ聞いたのはどのような最期だったかということ。穏やかに眠るようだったのことで幸せなきもちになりました。
さて今日の午後ダイアナ先生がわたしにフランス語を教えに来ます。指導力あるダイナミックな女の子で、とても16才になったばかりとは思えない。びしばし指導してくれます。あしたはいかにも箱入り娘といったお嬢ちゃんが来ます。でもきちんと反論するところなんか、ケベックの女の子だなー。
以下、黄色い堅香子の花
昨日、ホスピスからの帰路、道端に黄色い堅香子の花を見つけた。その愛らしさに一本手折り家に持ち帰った。かよわい花ゆえ萎れていたのが水に挿すとみるみる生気を取り戻した。帰宅するや否や夫が知人の死を伝えた。穏やかな最期だったとのこと。3年前、長くて一か月との連絡で夫婦で片道5時間の道のりを急ぎ会いに行ってきた。奇跡の回復で、それからはメールや電話でやり取りしてた。つい2週間前に電話口で調子が良くないとの声を聞いたばかり。いつでも旅立つ用意がありますと毎回のごとく話していた。
先月参加したホスピスボランテイア講習会で、どんな名医でも人間の死期を言い当てることができないとのこと。とはいえ、ホスピス入院後、ほぼ半分の方が1年以内でなくなるとのこと。まれに奇跡がおこり回復し退院するかたもおられるとのこと。まだ、その奇跡には出会ってませんがホスピスには入居6年という方もおられます。お洒落さんで着飾ってます。
講習会でいまだに記憶に残ることを少し。
市に3か所ある州立のホスピスは二人のお医者様と一人の看護婦さんの発案でスタートし、法律化されています。講習会では末期患者とは何か、クオリテイーある末期患者の生活とは何かといった法律についての説明がありました。病院というイメージではなく、あたかも我が家に住んでるような環境を与えるということなどきちんと法律に明記されているんですね。
ボランテイアしながら、その徹底した仕事の専門分化に合理的とはこういうことを指すのだろうと感心します。
記憶に残るだけでも以下の専門家が各自、個室の事務室を与えられています。ほとんどの方がマスター資格をもっています。
社会福祉担当 - 患者さんの遺産問題とか、年金問題とか、身寄りのない人の金銭管理などにあたる
精神ケア担当 - 死や尊厳死などについてなど患者さんのみならず家族の心の相談、ケアにあたる
レクレーション担当 ― ミュージシャンをよんだり、絵を描いたり、ものづくりしたりの娯楽を企画する
アレゴテラピー - 身体がなまらないように身体機能を活発にさせる運動をさせる
フィジオテラピー - これは日本でもおなじみのリハビリ
介護福祉 - 日本でもおなじみのおむつを替えたり食事を口に運んだり
その他、調理師さん、用務員さんなど、、、
どの従業員も公務員なので週2日の休み、ヴァカンス等が保証されており、長く務めるには情にたよらない徹底した分業化をシステムとして構築しないと、従業員も患者さんもゆったりした明るい環境は生み出せないだろうと思います。
私もホスピスでボランテイアというより、どこぞの保養地にお手伝いがてら遊びにゆくという感覚です。おなじみになった患者さんもいるし、ボケた人との会話も楽しいです。だって、自分の老いた写真をゆびさして「これはね私のおばあちゃん」と言うんだもの。
ボランテイア終了後、皆さんと一緒にお茶します。そこで私が「理想の死は、畑仕事から帰ってシャワーを浴びて、疲れたからちょっと昼寝と横になりそのままあの世に行くの」というと、人の最期は神様だけしかわからないと言われました。
知人の死のしらせにすぐ聞いたのはどのような最期だったかということ。穏やかに眠るようだったのことで幸せなきもちになりました。
さて今日の午後ダイアナ先生がわたしにフランス語を教えに来ます。指導力あるダイナミックな女の子で、とても16才になったばかりとは思えない。びしばし指導してくれます。あしたはいかにも箱入り娘といったお嬢ちゃんが来ます。でもきちんと反論するところなんか、ケベックの女の子だなー。
以下、黄色い堅香子の花