ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

ガテンの日々

2020-09-14 21:59:25 | 暮す
菅新総理の当選会見ニュースで見ました。早速政治好き妹に電話するとこれまでと変わらないと思うと言いますが、上滑りに聞こえない正直な声のトーンに令和の新しい風が徐々に吹いてくるのを期待してしまいます。組閣が楽しみです。

さて、今週は先週土曜日から木曜日にかけて6日連チャン仕事です。5日間はレジダンス、1日はレストラン。肉体労働ガテンの日々。肉体労働で大事なのはその日の疲れを翌日に持ち込まないこと。体調管理に気をつけるようになりました。今んとこなんとかこなしてます。

先週レストランでマダムに1日も早く代わりを見つけるように再度お願いしました。彼女曰く誰も働きたくないとのこと。30万のピアスプレゼントしたお孫さんに手伝ってもらったらいいんじゃないですかと言うとお孫さんは臭い仕事だから嫌なんだって。思わずシャワー浴びればすむこと、それにどんだけ苦労したおじいちゃんおばあちゃんのお陰で今の生活があると思えば、つべこべ言わせず働かせなさいよと、ぶっちぎれて言いました(バス代が出ないというケチなひがみかも)。するとね、新学期が始まりお孫さんは乗馬にピアノ、英語の個人レッスンと忙しいとのこと。モントリオールに住む娘さんのお孫さんたちにもお会いしましたが、名門私立インターナショナルスクールに通い英才教育を受けてます。どのお孫さんもすでにお顔が将来のエリートの片鱗を覗かせてます。その祖母たるマダムは働きづくめ。私が1日も早くやめたがってるのを察してるのか朝行くとテーブルには果物の盛り合わせから当市で一番おいしいと言われるクロワッサンからお茶まで用意してありました。

その手にはのらんぞと働いてると、学校を終えたお孫さんが顔を出しました。そして「お婆ちゃん、手の怪我はどう」と聞きました。ゴム手袋を脱いだマダムの手を見て唖然としました。紫色に腫れ上がっていました。怪我してたんですね。仕事のスピードが落ちてると思ってたけど私に隠してたんです。その怪我のレヴェル、レジダンスの従業員だったら即病欠で1週間は休みますよというと自分が働かないと誰もいないからと言いました。時給をあげればいくらでも人は来ますよとは言わないけれど、たんまりお金があるのにどうしてそんなに働くんですかと問うと、お金の心配が尽きないんですって。豪邸や高級車をワンランクレヴェルダウンすれば良いじゃないですかと言うと沈黙。ド庶民の感覚ではわからない世界があるんでしょうね。ただね、彼女の顔を見てると人間の諸々の感情が多彩で魅力的なんですよ。彼女の人生と人柄は一流文学に匹敵します。私が人生で一番惹かれた人間かも知れません。で、お馬鹿な私はフンガーと怒ってたのに今週も1日働きます。

ルンルンルン、昨日は大好きな14歳のジェローム君と一緒に働きました。カフェテリアはコックさん含め5人から6人チームで働きます。本日は祖母と孫が働くんですと言うと皆さん大笑いしてました。休憩時間に感銘を受け自分の将来を決定づけたというフランスリオン市のレストランの画像を見せてくれました。丘の上の市街を見渡せる元病院を改造したレストランでコンテンポラリー仕様です。

これからお仕事にゆきます。職場すぐ近くなのでありがたいです。

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