モリショウビン(Todiramphus macleayii incinctus) Forest Kingfisher
営巣中のヨコフリオウギビタキにトリッキーな飛行でモビングを受け、仕方なくとまる場所を移したモリショウビン。
深い蒼に、淡いカワセミブルーを重ねた美しい背面をしている。
このモリショウビンには、明瞭なマロマユ(麻呂眉)が確認できる。マロマユとは、柴犬の眉斑をイメージすればお分かりいただけるだろうか。その眉は、オーストラリアに在りながら日本の古都、平安京を彷彿とさせる。
地面に座り込みモリショウビンを観察していると、透明感のあるオリーブグリーン色の腹部をしたツムギアリが、てけてけと私の腕を歩いていた。私が眺めていると、ツムギアリはおもむろに私の腕に咬み付いた。気付けば何匹ものツムギアリが私にとりついており、次々にあちこち咬まれてしまった。
ユーカリの木よく見ると、たまに葉を汚らしくまとめたボールのようなツムギアリの巣が付いている。
【2010/03/03/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】