ミドリメガネトリバネアゲハ(Ornithoptera priamus euphorion) Cairns Birdwing
ディンツリーのリバークルーズの後、同村のとある小さな池の周りを少し歩いてみた。
すると、池の畔の鬱蒼として暗い林内を、グリーンメタリックの物体がハタハタと自信に満ちた羽ばたきで飛翔していた。それがすぐ葉に舞い降りた時、私は思わず息を呑む。ユーフォリオンだ!その巨大な姿は、暗い林内で圧倒的な存在感を放っていた。
この池にはとにかく蚊が多くて、人が歩けばそれに数百匹の蚊の黒い群れがモヤモヤと残像のようについてまわった。
「ハハ!お前、沢山の従者を連れて歩いてるよ」なんて冗談も、そのうち笑えないほどに蚊に刺された頃、私達はいそいそと引き上げた。
Daintree Riverの渡し舟。車ごと乗れるトラゲットである。
川べりにはワニに注意の看板があった。日本語を見たのは空港の中以来だ。イリエワニやオーストラリアワニが居ないかと見回して見たけれど、そう簡単に見つかるものではなかった。
有名な標識。
ヒクイドリ轢いたらこうなりますよ、という注意を促しているわけでは実は無い。
もともと上の標識は「隆起注意」だったけれど、誰かが書き足したところ見事なギャグになり、それからそのままらしい。
キスジミツスイ(Lichenostomus frenatus) Bridled Honeyeater
晴れの日中はひたすら暑く、生き物の出も悪くなってきたところで、また半熱中症状態になった。毎日こうなる。
暑さにまいり、よぼよぼとボードウォークを歩いていると、キスジミツスイが近くで愛想よく鳴いていた。
それからこの後移動中に、赤茶色で巨大なバラムネオナガバトが木の実をついばんでいる光景を車内から見た。
【2010/03/04/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】