40歳独身女のアタシ。仕事アリ、友達以上恋人未満の男アリ、だけど、夫ナシ、子ナシ。私の人生、これで良いのかしら。ホントに良いのかな・・・。いいとも!! 、、、あ゛ー
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40歳のおばさん、イレーネの自分探し物語。これ、劇場に見に行こうかと思っていたのだけど、行かなくて正解でありました。まあ、自分探しネタだとは知っていたけれども、「5つ星ホテルの覆面調査員」の仕事ぶりがどんなか見てみたかったのです。もうちょっとカッコイイおばさまのお話かと思っていたのに。、、、正直、ガックシです。
確かに、実際の5つ星ホテルの内部が惜しげもなく映されていますので、それは目の保養になります。でもまあ、本作の見どころは、ほとんどそれだけ、と言っても過言ではないでしょう。その割には、それほど豪華内装などの映像がふんだん、というわけでもなく中途半端です。
こういう、手垢のつきまくったネタに敢えて手を出すからには、夫だとか子どもだとか恋人だとか家族だとか、そういうのと天秤に掛けるのはナシでしょう。いや、それやってもいいですけれども、出し方があんまりです。チープすぎます。「専業主婦で2人の子育てに追われる生活に疲れた妹」と「過去に付き合っていた男」ですよ?? もう、石投げりゃ当たりそうなネタでしょう。
そして、その過去の男に思いがけず子が出来て「昔、オレの子を妊娠していたら産んだか?」なんてその男に聞かせるんです。、、、もう吐きそう。オエッ。・・・まあ、40歳という年齢は、ギリギリ出産可能年齢ですから、そういうのを入れたんですかねぇ?
女ってのは、一体、どういう人生なら「納得だわ」と思うんでしょうか。小説とか映画とかドラマとかに描かれる女たちのモラトリアムって、大抵、仕事も子どもも家族も趣味も恋もあれもこれも・・・、ってやつでしょう。そんなのスーパーマンじゃあるまいし、ムリに決まってんだろ! と思うわけです。
現実の女たちも、まあ欲張りですよねぇ。子どもも欲しい、仕事もしたい、夫にも愛されていたい、、、はいはい、頑張って、って感じですが。
そういう私も女でイレーネよりもおばさんですが、40歳の頃って言えば、もういい加減、自分の人生に欠けているモノは何かなんて認識し、ほぼ完全に受け入れていましたねぇ。逆に、今あるものをいかに活かして生きていくか、これに尽きると悟った頃ですが。そして、これから確実に失うものも見えてくる頃です。それも、まあ、あんまり楽しいことじゃないけれども受け入れるしかないわけです。
、、、ていうか、40歳って、そういう年齢じゃないのかね。
本作でも、最後の方でとってつけたように、いわゆる「足るを知る」的な描写があり、とりあえずハッピーエンドですが、これがまたメチャクチャ陳腐で、ゲンナリします。
人間には2種類しかいないと常々思います。「必ず後悔する人」と「絶対後悔しない人」ね。どっちが良いとか悪いとかじゃないのです。こういうハナシの主人公に後者はなり得ない、ってことは確かですが。そして、私自身も後者ですが、、、。だから共感しにくいのかも。
ま、こういうのを見て共感し、元気になれる人がいるのなら、それはそれで素晴らしいことだと思います。
でも、敢えてイレーネに言ってやりたい。孔子じゃないけど、「四十にして惑わず」なんだよ、と。いつまでやってるつもり?
イレーネが40歳未満なら、まあ赦せたのかも知れませんが・・・。40歳にしてはえらく老けている気がするしなぁ。ちょっとカトリーヌ・ドヌーブに似ている感じもアリで美しい女優さんなんですけれども。
オバサンの自分探しに付き合ってなんかいられねぇんだよ、っての。
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