映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落(2012年)

2015-10-27 | 【く】



 アメリカの大富豪が、ベルサイユ宮殿をモチーフにした(どこが?)全米一の大豪邸を建設しようと計画しているのを知った本作の監督が、その一部始終を記録すべく始まった本作の撮影。

 ところが、事実は小説よりも奇なり。撮影途中で、あのリーマン・ショックが起き、大富豪も直撃を受ける。そして、ベルサイユ計画も頓挫。建設途中で売りに出すハメに、、、。しかも、まるで売れない(買える人も、買いたい人もいないのだ、あまりにも、、、な建物で)。

 はてさて、大富豪一家、このピンチをどうするのでしょうか? 正直、退屈なドキュメンタリーでございました。

 
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 大富豪一家の主は、デヴィッド・シーゲルというお方。それこそ“裸一貫”から起業(?)し、一代で財をなした成り上がりの爺さんで、2代目ブッシュ大統領を大統領にしたことがご自慢らしいです。そして、その31歳年下の若き妻ジャッキーは元モデル。二人とも再婚同士だけれど、二人の間には子どもが何と8人もおり、と~っても仲睦まじい様子から、本作は始まります。もちろん、現在住んでいる家だって、すんごい豪邸です。

 そして、メインのベルサイユ風新豪邸建設現場も紹介されて、、、。工事中の建物の中。ジャッキーが「キッチンだけで○○(←100以上の数字を言っていたと思うが記憶が定かじゃないです)あるの」とか、「スケートリンクもあるわ」とか、、、。まあ、、、家具とかイロイロ悪趣味で、全く魅力を感じることなく、ただただ、へぇ~~~、という感じ。

 ところが! 予期せぬ出来事勃発。それは、あのリーマン・ショック! デヴィッドの会社も煽りを食ってしまいます。でも、本作では、事業の危機はあまり詳しい説明もなく、、、。ベルサイユがどうなるか、それが飽くまでメインテーマ。

 正直、この危機が訪れるまでは、かなり退屈で睡魔に襲われました。そして、リーマン・ショック後は覚醒したかというと、、、。まあ、眠くはならなかったけれど、おめめパッチリ、という訳でもなかったです。

 確かに、危機以降のシーゲル家は大変そうでした。ベルサイユも売りに出しちゃったし。たくさんいた使用人も解雇して、家の中も荒れてきちゃう。犬を何匹か飼っているんだけど、その犬たちがところ構わず糞をするんだよね、これが、、、。そして、それがあちこちに放置されていて不衛生極まりない。子どもたちが飼っていたトカゲや魚も、世話が行き届かずに死んでるし。なんかもう、いくら豪邸でもあんな所で生活なんか絶対イヤ、という状況でした。

 が、このジャッキー、かなりの楽天家というか、そんな状況になってもゼンゼン悲壮感がないのです。買い物は相変わらずジャンジャンし、「シッターがいたから子ども8人も産めたのよ~~!」とか能天気に言っているかと思えば、「(経済的に)タイヘンになっても、その時はその時で、何とかするしかないし何とかなるわ」と笑顔で言っている。「良い時もあれば悪い時もある。私の人生、今までタイヘン続きだったから、別にへっちゃら~~」的な感じなのです。

 彼女は、最初こそ、一見、金目当てで歳の差婚したシタタカ女みたいに見えなくもないけど、どうやら、経済力抜きでもダンナのことをちゃんと愛していて、危機に陥っているダンナを支えなきゃ、と彼女なりに腹を括っている割と純な心の女性のようです。

 むしろ、いけ好かないのはダンナの方。事業が上手く行かなくなったからって、家族に八つ当たり。一番の矛先は妻であるジャッキーに向くんだけど、もうこれが大人げないのなんの。冒頭ではラブラブ夫婦を演じていたくせに、「もうお前なんか愛してない」とかジャッキーに平気で言ったり、電気代を節約したいのに電気を消し忘れた子どもに「電気を消せ! 電気を消せ!」とバカの一つ覚えみたいに言ったり。

 そんなダンナなのに、ジャッキーは怒ることもせず、「愛してるわ」と言い、ダンナの誕生日サプライズパーティをして、家族の輪を大事にしようとする。ただ、まあ、彼女が良かれと思ってしていることは、ダンナの神経を逆なでしていることでもあり、その辺が分からないのがちょっとアタマ悪いかな、とは思いますけれど、でも、信頼できる良い女性ですよ、ホントに。あのダンナにはもったいないくらい。私だったら、カネの切れ目が縁の切れ目だわ、あんな男。

 まあ、概して男性の方が打たれ弱い、とは言いますが、それにしてもあのダンナは、あれでよく経営者が務まるなぁ。

 結局、本作中でもベルサイユは売れず、事業も好転の兆しも見えずで、何か暗い見通しな終わり方だったんだけど、現在のシーゲル夫妻は、勢いを盛り返し、ベルサイユ建設再開しているとか・・・? 金が入るようになったら、またあのダンナはジャッキーとラブラブ夫婦を演じるんですかねぇ。ヤな爺ィだ。

 本作は、新聞か雑誌かに出ていた評を読んで、興味を持って劇場まで見に行こうかとも一瞬思ったんだけど、ほかに見たいものがあったってのもあって行かずじまいでしたが、、、行かなくて正解でした。というか、DVDで十分。金払ってレンタルするほどでもなかったな、と思う次第。テレビの特番レベルかな。せめて、もう少し、内装とか家具とか、趣味の良いものを見せてもらえたら目の保養くらいにはなったかも知れないけど。

 レビューを書くほどの作品でもないんだけど、一応、見るのに時間を割いちゃったから、書かないのも何か悔しくて、駄文以下の落書きを書きなぐってしまいました。悪しからず、、、。

 









ベルサイユ宮殿にゼンゼン似ていないと思ったのは私だけ?




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