教授と助手(ポランスキー)が吸血鬼を退治するために、あれやこれやと巻き起こす珍騒動。一応、コメディーらしいけれど、ほとんど笑えるシーンなし。、、、ごーん。
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ポランスキー作品を手当たり次第に見ているので、今回は本作を見ることに。まあ、大して期待していなかったけど、それでもマジで退屈でした。これで楽しめた、と感想を書いている人もいるのだから、つくづく、人間の感性って千差万別なんだわ~~と、実感。
教授と助手のコンビは、一応、教授がツッコミで助手がボケ、という感じでしょうか。といっても、教授は、別にヴァン・ヘルシングみたいな頼れる男って感じでもなく、肝心なところでヌケているので、だんだん見ていてイライラしてくるし。助手はポランスキーが演じていて、あれこれ八面六臂のご活躍なんだけど、一向に成果に結び付かなくて、これもイライラしてくる。
あまりないけど強いて挙げる見所は、シャロン・テイトの美しさと、終盤の吸血鬼たちのパーティからシャロン・テイト演じるサラを救い出すところかなぁ。一応、救出シーンは、ちょっとだけハラハラというか、無事逃げおおせろっ!なんて思いながら見ることは出来ます。
そこまでして救出したサラなのに、ラストでとんでもないオチが、、、。ま、これも、ブラックコメディと思えれば、笑えるんでしょうけれど・・・。
でも、この作品が発表された翌年に、シャロン・テイトがあのような悲惨な最期を遂げたのかと思うと、その美しさが却って残酷に見えてしまいます。なんという不運。たらればを言っても仕方のないことだけれど、もしあんなことがなければ、彼女はその後もポランスキー作品で素晴らしい活躍をしていたかも知れないし、ポランスキーにもっと違う創造のエネルギーを与えたかも知れないわけで、、、。もちろん良いことばかりじゃなかっただろうけれど、本当に、人生、こんな形で断ち切られるなんてあんまりです。
そう思って見るからだとは思うけれど、ポランスキーがシャロン・テイトのこと好きなんだな~、と感じるシーンが結構あちこちにあります。サラを必死で救おうと命懸けで行動している助手の演技とか、、、ほかにも随所で役以上の何かを感じます。2人が並ぶと、シャロン・テイトの方が頭半分背が高いんですけどね。ポランスキーは若い頃と今と、ほとんど面差しが変わらないな~、とかも思ったり。
作品自体を楽しむことはできなかったけれど、ポランスキーの人生のほんの一幕と、美しいシャロン・テイトの魅力を味わいつつ、本作後に起きる悲劇にゾッとしながらこの感想文を書きました。
笑いのツボが合わない人にはイラつく映画かも。
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