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若い頃に一発当てた小説の印税だけで喰ってる65歳のジェップ・ガンバルデッラ(トニ・セルヴィッロ)の自己陶酔映画。
フェリーニへのオマージュだってさ。
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ストーリーなんてほとんどないので、紹介文の書き様がなく、こんな投げやりなものになってしまいました。あいすみません。
しかしなぁ、評判が良かったので見てみたんだけど、こういうの私、嫌いだわ~。芸術的価値とか、そんなん知らん。映画として面白いか、という視点で見れば、ところどころ、シニカルで面白いけど、あとは美しいローマの景色とかを楽しむこともできるけど、だから何だ、という感じ。
『甘い生活』へのオマージュだとか聞いたけど、内容的にはまんま『8 1/2』だと思いましたが、、、。
フェリーニの作品は、数作品しか見たことないのでとやかく言う気はないけど、正直、良さがあんまし分かりません。『道』はまあまあ、、、という程度。そういう人間は、本作に対して共感できる素地がもともとないんだね、多分。
同じ「人生に黄昏ている爺が過去を振り返って陶酔する映画」でも、、、あっちは、マストロヤンニだぞ、歳喰ってもセクシーでイケメンだったから眼福だけで見れたけど、こっちはダメだって。よぼよぼの爺の画を延々見せられても、、、特にあの八の字の眉毛、見ているだけでイラつく。お前が気取って何言ったって、画にならんのよ、マジな話。何でこの役者を使ったのかなぁ。
時折周囲をぶった切るそのセリフは的確でアイロニーに満ちて面白い。確かに、この爺はただもんじゃないんでしょう。ただの自己陶酔の勘違い親父じゃあないのは分かる。でもなぁ、、、せめて、もうちょっと見ていて気分の良いルックスの爺役者はいなかったんだろうか。でないと、こういう作品はちょっと……。
でもって、このジェップ、ラストあたりで、過去に自分が振った女を思い出して泣いてるんだけど、もう、こういうところが、サイコーにイヤだね。この涙は、ただの自己憐憫ってヤツです。彼が何と言おうが、自己憐憫。自分の涙が美味しくて仕方がないのね。男のこういう描写って時々映画や小説なんかで出くわすけど、こういうのがカッコ良いとか、思ってるんですかね、世の殿方は。
男って、過去の女がずーっと自分に特別な思いを抱いて生きていてくれていると思っている人が少なくない気がするけど、すごい幸せな思考回路だよねぇ。どーしてそんな風に思えるんだろうか。単なるロマンチストならまだカワイイけど、自分を買いかぶり過ぎの御目出度いオヤジなだけな気が、、、。
それはともかく。なんかさ~、こういう有閑オヤジが無為な日々を送りつつ、世間を斜に見て、いくら鋭いツッコミ入れてても、まあ、正直言わせてもらうと「バカじゃね?」としか思えないんです、私。空回りだろうが頓珍漢だろうが、日々をカッコ悪く足掻きながら生きている人の方がよほど愛すべき人々だわ。こんなオヤジが愛するローマの街まで美しいだけで中身空っぽの上っ面の街に見えちゃう。
何でこれがアカデミーの外国語映画賞なんでせうか? 別にいいけど、、、。他によっぽど良い作品がなかったんだろうか。と思って調べたら『偽りなき者』が同時ノミネート作品だった、、、。なぜに本作が受賞? ますますナゾ。
本作が好きな方には申し訳ないくらい悪口ばっかし書いちゃいました。悪しからず。
爺ぃ映画が続いたので、しばらくはもうイイわ。
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