ニューヨーク~パリ間、決死のレースに挑むレスリーとフェイト教授。パリにゴールするまでのナンセンスドタバタコメディ。
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この作品、ある「コロンボ解説本」を読んでいて、その存在を知りました。ジャック・レモン扮するフェイト教授の助手として、ピーター・フォークが出演しているのですが、そのことが本の中でチラッと触れられていました。
しかも、「今はビデオでもなかなか見られない」みたいなことが書いてあり、見られないと言われると見たくなるのが人情。BSでオンエアしていたので録画した次第です。
さて、まあ、面白くないとは言いませんが、なんかねぇ、、、。オープニングの序曲とか、インターミッションとか、見ていて楽しいけど長くて飽きるし。ドタバタもやり過ぎるとちょっとウンザリしてきます。
また、ナタリー・ウッドが扮する女性記者マギーが、取材と称してレースに同行するんですが、ただのトラブルメーカーでしかなく、おまけに、甲高い声で終始絶叫しているので、それもちょっと、、、。
ヒーローのレスリー(トニー・カーティス)VS 悪役フェイト教授、という分かりやすい対立構造だけれど、レスリーの魅力がイマイチ分かりません。そもそもレースの車だって、レスリーのは高級メーカーに作らせた車で、フェイト教授のは助手と一緒に自分たちで作った車です。本作の主軸をなしているフェイト教授の起こす問題は、彼の助手の有能さがあってこそで、助手が発明したり開発したりした技術を基にしているのです。どう見たって、フェイト教授と助手の方が魅力があるし面白い。
まあ、悪役に魅力がないと、作品自体成り立たないのですけれどね。逆にいえば、レスリーに魅力がなさ過ぎるんですが。見た目もそれほど、、、。
あのパイ投げのシーンは、正直、閉口しました、汚すぎて、、、。あそこまでやる必要あるんですかね。
コメディって、難しいですよね。相当、質が良くないと作品としての良さが出ないし。笑いのセンスの違いもあるし。
強いて良かったところを上げると、衣装や美術ですかね。あと、音楽。ラスト近くで、ナタリー・ウッドが歌うシーンはなかなか素敵でした。歌詞の字幕もカワイイ。
ってことで、見てしまえばなんてことなかった作品でした。あ、若いピーター・フォークは非常にイイ味を出していました。彼はコメディアンとしてもなかなかですね。このあと、コロンボでブレイクするわけですが・・・。
ドタバタ過ぎて着いて行けない
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