ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「奇才ダリ版画展」を見てきました。

2020年04月11日 19時35分25秒 | 美術 アート
上記の美術展が秋田県立美術展できょうから始まりました。コロナウイルスの影響で東京地区では様々な美術展が中止になったりしています。秋田県内の感染者数はそんなに多くはありませんが、それでも昨日は新たな感染者が2名出ています。これから先、感染者が増加すると、美術展の中止や延期が発生するかもしれません。そこで急いで見に行ってきたのです。ダリの絵画展を見るのはこれで2回目です。
前に見たのは2016年の12月でした。その時の場所は新国立美術館(六本木)でした。あの時の観覧者数はものすごいものでした。展示室に入るまでに45分ほどかかったのですが、私は裏技で長蛇の列を尻目に列に並ばずに入室することが出来ました。学生は優待入室が出来たのです。
さて、秋田でのダリ展ですが、東京などと違って入館するのに並ぶなどという事はありません。前の人の背中越しに作品を見なければならない事もありません。ゆっくり説明文に眼を通し、気のすむまで作品を鑑賞できます。地方都市の美術館はそれが取り柄のようなものです。
今回のダリ展は、前に六本木で見た絵画展と比べると、感激度は少し劣ります。それは以下の事にも原因がありそうです。ダンテの「神曲」にモチーフをとったシリーズ物などは全部で100点もの作品があったのです。この一連の作品の制作年は1963年でした。ダリは100点もの作品を1年以内に描き上げたのです。恐るべき生産力と言うべきでしょうが、短期間での作品には表現の類似性が目に付いてしまいます。
わたくしはダンテの「神曲」そのものを読んだことはないので、これは憶測になるのですが、幾つかのモチーフの組み合わせだなと感じられる作品もいくつか見られました。
それにしても作品の数からいっても、ダリの旺盛な制作力と想像力には感心しました。
さいごに、チラシの裏をお目にかけて、お終いとします。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「補償金」について。 | トップ | コロナ情報はジョンズホプキ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

美術 アート」カテゴリの最新記事