この画像は4月15日の西の空の様子です。時刻は午後8時すぎ。
黄色の円内には、金星、その左下の水色の円で囲ったところにはアルデバランが光っていました。金星はおなじみの青白くひときわ明るい惑星です。別名を「宵の明星」と呼ばれ、「明星」という名にふさわしい明るさの天体です。これは地球からの距離が近いからです。一方アルデバランと言う天体は一般にはあまりなじみがないかも知れません。この星はプレアデス星団(スバル自動車のマークにもなっている六連星)と共に牡牛座を構成する恒星です。アルデバランは橙色に輝く巨大な恒星 で「赤色巨星」に移行しつつあると考えられています。天体の一生で言えば成熟期を過ぎ「リタイア直前の星」という事になります。太陽系の太陽は水素原子が燃えている段階ですが、アルデバランは水素が燃え尽き、今はヘリウムが燃えている段階であるとされています。
地上の騒ぎを天空の星々はどのように見ているのかな、などと思いながら、いっときの天体観測をしてみました。それにしても夜は少しまだ寒い。
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