ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

車の色ーその1-

2019年08月23日 08時37分39秒 | ひまつぶし
車の色にはその国特有の伝統色というものがあります。よく知られているものには次の2つでしょう。
ブリテッシュグリーンやイタリアンレッドなどです。イギリス発祥のBMW mini にそのグリーン色が追加されるとテレビのCMで知りました。この色のminiです。
この色はイギリスを代表する高級車にもあります。次のようなものです。
ブリテッシュ・グリーンという色は高級車にも合うし、miniのようなコンパクト・カーにも良く似合う色ですね。
さて、色そのものを車名にした例を思い出します。
それは世界を代表する高級車、ロールス・ロイスのシルヴァーシャドウ(Silver Shadow )です。
これです。
この2台のSilver Shadow の色は車名に似合わずSilverではありません。白であったり、グリーンですね。
ロールスロイスのSilver Shadowの前に同じような車名がありました。シルバーゴーストがそれです。これについてはもう少し調べてからにしましょう。
さて、わが国の軽自動車にもグリーンの色の車が数種あります。
その一つがダイハツのキャストです。
これです。
このキャストとイギリスの高級車のグリーン色を比べると判ることがあります。旧いイギリス車のグリーン色はソリッドカラーです。一方キャストのグリーン色はマイカ色であるのがわかるでしょう。伝統色であるからには本来はイギリス車のようなソリッドのグリーン色を指すのでしょうが今ではマイカ色のグリーンも同じようにブリテッシュ・グリーンといっているようです。
ここで余談ですがマイカ色をかってはメタリック色と呼んでいました。これは灰色に金属粉(アルミの粉末)をまぜた塗色をシルバーメタリックと言っていました。これはこの色がアルミの質感に似ていた色だったのでメタリック色と呼ばれたのでしょう。このメタリック色はその後、他の色にも使われてきました。赤やグリーンのメタリックをレッドメタリックとかグリーンメタリックと言っていたのです。ですが、現物の赤やグリーン色のメタル(金属)は存在しないわけで、今ではそれらの色はマイカ(雲母のこと)と呼ばれています。雲母は光の当たり具合で輝きに変化がありますので、マイカ色の呼び名の方が正確だと思います。
私個人としては、昨今のグリーンマイカ色も悪くはないのですが、伝統的なソリッドの深緑色が好きです。コンパクトカーや軽自動車にはグリーンマイカ色でも良いとおもいますが、ブリテッシュ・グリーンと言えばソリッドの深緑色でしょうね。
他の色にも触れたいのですが、長くなりましたので、それはまたの機会という事にしましょう。
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