ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

国籍と母語(大坂なおみさんのインタビューを見て)ー追記ありー

2018年09月14日 12時47分14秒 | 独り言
大坂なおみさんがアメリカでのテニスの試合で優勝しました。
凱旋帰国をしたときの、彼女へのインタビューをみました。
これに関して、私が思ったことをきょうは書いてみます。

彼女へのインタビューへの返答がアメリカでの滞在中は英語で行われていたことは知っていました。
これはアメリカに滞在しているからそうなんだと思っていたのです。日本のサッカー選手が外国での試合中のインタビューへの返答が外国語で行われるのと、同じなんだなと思っていたのです。
ところが日本に帰国した時のインタビューへの返答が英語だったのです。
彼女がハーフであることは知っていましたが、まさかインタビューに答える言語が日本語でないことなど予想もできませんでした。

私は、国籍と母語とは一致していると思うのが自然なことである、と認識していたからです。
国籍が日本でありながらも、外国暮らしが長く上手に日本語が使えない人がいるのは理解できます。
外国暮らしが長くて、外国語と自国語の両方を使える人をバイリンガル子女などと言っておりますが、彼女もそうだと思っていたのです。
しかし、あのインタビューをみる限りでは大坂なおみさんの母語は英語だったのです。彼女はバイリンガル(bilingual)ではなく、モノリンガル(monolingual)だったのでしょうか。


ちょっと奇異な印象を受けたのでした。

国籍と母語及び母国語との関係については、後日改めて記事にしたいと考えています。

<追記>
今日の新聞記事に大坂なおみさんへの一問一答が載っていました。
ー自分のアイデンティティー。(との質問)
「深く考えたことはなく、私は私であるとしか考えていない。テニスに関しては日本のスタイルらしくないと思う」と述べています。

これを見て、やはりそうなのかと思いました。彼女自身は自分の中に「日本人としてのアイデンティティー」を深く感じている様子はないのです。
これは何も彼女がそうなのではなく、一般に同世代の若者に共通する性向なのでしょう。
それに対しての外部の評価は「日本人女子、初の快挙」などと言っております。
本人のアイデンティティーが日本の方に向いていないのに、メデイアは大騒ぎをして彼女の本心に気が付いていないかのように思われるのです。

さて、この件についての私の感想を述べてこの記事を終わりにしたいと思います。
<日本人としてのアイデンティティー>よりも<私は私であるとしか考えていない>とのアイデンティティーを重視する人が増える事は悲しむべきでもないし、嘆くべきでもないと思います。
なまじかな「国家や民族」のアイデンティティーを持つよりは、ましなことだと思うからです。






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