前回からの4気筒編の続きです。
今回は水平対向4気筒とV型4気筒を取り上げてみます。
水平対向4気筒のエンジンレイアウトは水平対向2気筒から派生した物と考えられます。水平対向2気筒で排気量の大きいエンジンを作ろうとすればピストンサイズが大きくなりの慣性質量が大きくなる為、高回転には不向きとなってしまいます。
水平対向エンジンは向かい合うピストンが交互に(左右に)動くため、振動の少ないスムーズな動作をすることが特徴とされています。このエンジンレイアウトで排気量が大きくそして高回転エンジンにしようと思えば、ピストンサイズを小さくして、慣性質量を少なくし高回転向きにして、そして排気量を稼ぐためには多気筒化しなければなりません。
水平対向4気筒を採用したバイクは量産車でははホンダのゴールドウイングGL1000が最初ではなかったかと思います。次の画像です。
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右画像はそのエンジンのイラストです。左が車体全体の画像です。
さて、水平対向4気筒は自動車の分野では幾つかののメーカーで採用されています。フォルクスワーゲンやそのエンジンを発展させたポルシェが有名ですね。我が国のスバルも水平対向エンジンで世界的に見ても独自な地歩を築いています。
バイク用のエンジンはバイク専用の設計をされるのが普通なのですが、自動車エンジンをバイクに積んでしまったメーカーがフランスにありました。
「1981年、フランスではBFG-シトロエンというオートバイが発売される。これはシトロエンの自動車用1,299cc水平対向4気筒を搭載し、シャフトドライブ駆動されるオートバイで、総生産台数450台余りの四分の一はフランス警察に白バイとして納入された。」と巨大辞書に記載がありました。
その画像もありましたので載せておきます。
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シトロエンは2気筒と4気筒の自動車用の水平対向エンジンを古くから持っていましたので、その4気筒エンジンを流用してバイクに積んだものと思われます。それにしても生産台数が450台余りでは開発費の元は取れたのでしょうかね。BFG-シトロエンというバイクなのですがBFGがメーカーの名前なのでしょうか。よくわかりません。
お次はV型4気筒に行きましょうか。
このエンジンレイアウトは国内外の多くのバイクメーカーに採用されています。
国内メーカーではカワサキを除く3社にあります。(カワサキにV型2気筒はあるがV4のエンジンはない)
国内メーカーの代表的なV4エンジン車を挙げてみましょう。
まずはホンダのVF750FとVF400Fがありました。つぎの画像のものです。
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上の画像の左がVF750Fです。右はVF400Fです。
ホンダはCTX1300というバイクを2014年に発売しました。このバイクも水冷V型4気筒1261ccのエンジンを搭載しています。画像がありましたので見てみましょう。
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CTX1300のエンジンレイアウトはVF750FやVF400Fとは違っています。VF750FやVF400Fのエンジンはバイクの側面からみてシリンダーがV型に配置されているのに対して、CTX1300はバイクの正面方向から見てシリンダーがV型に配置されているのです。
ヤマハにもV4のエンジンを搭載しているバイクがあります。V-MAXという機種です。
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画像の左が1200CC、右のものが1700CC車です。
Vmaxの排気量は当初は1200ccでしたが最新型の機種では1700ccになっているようです。
輸出版のVmax1200のエンジンは145馬力を発生していたとのことですが、この1700ccのエンジン出力は果たしていくらあるのでしょうかね。ヤマハのHP上のカタログでは111kW(151PS)/7,500r/minの出力とありました。1200ccも1700ccもとてつもない出力ですね。
珍しいところではスズキもかってV4エンジンのバイクがありました。GV1400カバルケイドというのがそれです。主にアメリカ向けの車種だったようです。画像がありました。
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ホンダのゴールドウイングに似ていますね。ホンダのゴールドウイングがアメリカで売れまくったのを見てスズキもアメリカ市場で一山当ててやろうと目論んだのかもしれませんが、実際の販売数は多くはなかったようです。
4気筒編はこの辺で終わりにしましょう。次回は4気筒、6気筒を見てみましょう。
自動車エンジンには5気筒車はありますが果たしてバイクではあるのでしょうか。
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今回は水平対向4気筒とV型4気筒を取り上げてみます。
水平対向4気筒のエンジンレイアウトは水平対向2気筒から派生した物と考えられます。水平対向2気筒で排気量の大きいエンジンを作ろうとすればピストンサイズが大きくなりの慣性質量が大きくなる為、高回転には不向きとなってしまいます。
水平対向エンジンは向かい合うピストンが交互に(左右に)動くため、振動の少ないスムーズな動作をすることが特徴とされています。このエンジンレイアウトで排気量が大きくそして高回転エンジンにしようと思えば、ピストンサイズを小さくして、慣性質量を少なくし高回転向きにして、そして排気量を稼ぐためには多気筒化しなければなりません。
水平対向4気筒を採用したバイクは量産車でははホンダのゴールドウイングGL1000が最初ではなかったかと思います。次の画像です。
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右画像はそのエンジンのイラストです。左が車体全体の画像です。
さて、水平対向4気筒は自動車の分野では幾つかののメーカーで採用されています。フォルクスワーゲンやそのエンジンを発展させたポルシェが有名ですね。我が国のスバルも水平対向エンジンで世界的に見ても独自な地歩を築いています。
バイク用のエンジンはバイク専用の設計をされるのが普通なのですが、自動車エンジンをバイクに積んでしまったメーカーがフランスにありました。
「1981年、フランスではBFG-シトロエンというオートバイが発売される。これはシトロエンの自動車用1,299cc水平対向4気筒を搭載し、シャフトドライブ駆動されるオートバイで、総生産台数450台余りの四分の一はフランス警察に白バイとして納入された。」と巨大辞書に記載がありました。
その画像もありましたので載せておきます。
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シトロエンは2気筒と4気筒の自動車用の水平対向エンジンを古くから持っていましたので、その4気筒エンジンを流用してバイクに積んだものと思われます。それにしても生産台数が450台余りでは開発費の元は取れたのでしょうかね。BFG-シトロエンというバイクなのですがBFGがメーカーの名前なのでしょうか。よくわかりません。
お次はV型4気筒に行きましょうか。
このエンジンレイアウトは国内外の多くのバイクメーカーに採用されています。
国内メーカーではカワサキを除く3社にあります。(カワサキにV型2気筒はあるがV4のエンジンはない)
国内メーカーの代表的なV4エンジン車を挙げてみましょう。
まずはホンダのVF750FとVF400Fがありました。つぎの画像のものです。
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上の画像の左がVF750Fです。右はVF400Fです。
ホンダはCTX1300というバイクを2014年に発売しました。このバイクも水冷V型4気筒1261ccのエンジンを搭載しています。画像がありましたので見てみましょう。
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CTX1300のエンジンレイアウトはVF750FやVF400Fとは違っています。VF750FやVF400Fのエンジンはバイクの側面からみてシリンダーがV型に配置されているのに対して、CTX1300はバイクの正面方向から見てシリンダーがV型に配置されているのです。
ヤマハにもV4のエンジンを搭載しているバイクがあります。V-MAXという機種です。
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画像の左が1200CC、右のものが1700CC車です。
Vmaxの排気量は当初は1200ccでしたが最新型の機種では1700ccになっているようです。
輸出版のVmax1200のエンジンは145馬力を発生していたとのことですが、この1700ccのエンジン出力は果たしていくらあるのでしょうかね。ヤマハのHP上のカタログでは111kW(151PS)/7,500r/minの出力とありました。1200ccも1700ccもとてつもない出力ですね。
珍しいところではスズキもかってV4エンジンのバイクがありました。GV1400カバルケイドというのがそれです。主にアメリカ向けの車種だったようです。画像がありました。
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ホンダのゴールドウイングに似ていますね。ホンダのゴールドウイングがアメリカで売れまくったのを見てスズキもアメリカ市場で一山当ててやろうと目論んだのかもしれませんが、実際の販売数は多くはなかったようです。
4気筒編はこの辺で終わりにしましょう。次回は4気筒、6気筒を見てみましょう。
自動車エンジンには5気筒車はありますが果たしてバイクではあるのでしょうか。
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