「ひらがな日本美術史5」という本を父の日のプレゼントとしてもらった。
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著者は橋本治という人である。橋本治氏は昨年の1月に亡くなっている。この「ひらがな日本美術史」は独自な視点から日本美術に切り込んだ評論である。
目次を見ていただこう。
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作家一人につき代表作品を取り上げ、その特徴を論評してゆく。作品のとりあげ方も橋本氏独自の考えに基づいている。それを他人が説明するのは難しい。この美術史を書いた本人の橋本氏は次のように言っている。
『まず、「いい」という直感があって、その後に、「なぜ自分は、これを”いい”と思うのか?」という謎解きが来る。それが、この「ひらがな日本美術史」を書く私の基本的な態度なのだが、・・・(後略)』と言っているのだ。
「いい」は若者たちが使う次のようなこととして理解できる。
『〇〇ちゃん、その洋服、とても”いいかんじ“よ』などと。
橋本氏のいう”いい”は万人にとっては「良い(よい)」ではない事はわかる。良くなっくても”いい”はあると橋本氏は言っているように私には思えるのだが、はたしてそれは何なのかは私などにはわからない。だが、この本は面白いのである。
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