秋田県の湯沢市には「ゆざわ凧」というものがあります。その一つが「まなぐだこ」です。「まなぐ」とは、まなこすなわち目のことです。こんな凧絵です。
私の義母の実家の当主が、湯沢の凧絵を描く人でした。築130年になるその家を近々取り壊すとのことでその前に行ってみたのです。上の二つの凧絵はお土産にいただいてきたものです。寄り目がちな目の描き方にユーモアを感じます。
湯沢凧にはもう一つの凧絵があります。それは武者絵凧です。武者絵凧も家に置かれていました。
こちらは正統的な武者絵ですね。
湯沢凧は昭和39年に湯沢市の有形民俗文化財となっています。
さて、この凧絵の所有者の家はこんな様子でした。
玄関から裏庭まで続く土間が通路となっています。今時の住宅では見ることのできない造りです。天井板や柱と壁板、いずれも長い年月により黒光しています。
湯沢市は豪雪地です。雪の多い年では数回の雪下ろしをしなければならないと聞きます。古い民家を130年も維持するのは大変だったろうと推察できます。130年もの年月、ご苦労さんと古民家に声をかけ、そこを後にしました。
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