ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「一般人」とは何者なのか?

2018年12月12日 16時37分09秒 | ことば
女性タレントが結婚や婚約をしたときに、相手の方が同業であればその方の氏名などは公表されていますね。ところが相手の方が同業ではない場合、活字や放送ではそれを「相手の方は一般人である」とか「会社勤めの一般男性である」とか表明していることを目にすることがあります。
そんな時、私はその言葉に違和感を感じるのです。

このように女性タレントと結婚する会社勤めの男性を「一般人」と呼ぶのはなぜなのでしょうか。
わざわざ相手男性を「一般男性」と呼ぶならば女性タレントは「一般人」ではないことになりますね。そこには女性タレントは「一般人」ではないので、相手男性を「一般人」と呼び区別する必要があるという論理がそこにはあると思われるからです。

これってどう考えてもおかしくないですか。
職業の異なった男女が結婚や婚約をすることは、ごく普通に見られることですね。
女性タレントは「芸能人」と言う職業を持っていて、その結婚相手は「会社員」と言う職業を持っているに過ぎないのと考えるべきではないでしょうか。
女性タレントの立場から相手男性を「一般人」と呼ぶのは女性タレントが「特権階層」に属し会社員の男性は「一般階層」に属していると言う時代錯誤的な発想なのかと思ってしまいます。

これらのことは当のご本人たちもそしてそれを報道するメディアの方々もこの「一般男性」と言う言葉をごく自然にしかも無自覚に使っているように思えます。

どんな人も人としての共通性を考えれば「同じ一般人」であり、同じ人は此の世界には二人といないと考えれば、どんな人も「特殊人」であると思うのです。

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