2ストバイクで久々の遠出をしてみた。先日はそのために軽整備をした。ブレーキ関係とバッテリー交換とフロントフォークのブーツも交換した。今回はそれ以外を点検。まずはクーラント。リザーブタンクの液面は規定値にあるのだが、液の色が変である。普通のクーラントには大抵、緑か赤なのだが、なぜか色が黄土色。もとの色は緑色だと思われるのだが何故か変色している。黄土色(茶色の薄い色)といえば冷却系統の錆を疑ったのだが、その液を排出してラジエターの上部から水道水をかけ流しても茶色の水は出る気配はなし。内部には錆はないだろうと勝手に判断。新しいクーラントを入れて完了。今回は手持ちのクーラントの色は赤だった。
さて、このバイクは手元にきてからサイレンサーの点検をしてないことに気がついた。サイレンサーは純正でないものがついている。これである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/34/da2280e6da3ec9c6a50219d50fad5a6e.jpg)
これはレース専用品ということになっているがDT230では定番のものであるらしい。このサイレンサーの構造は単純で排ガスの通る穴あきパイプの周りを吸音材のグラスウールを巻きつけているだけ。分解してみるとパイプの穴はオイルとススでほぼ目詰まり状態。グラスウールは排ガスとオイルで真っ黒け。買い置きのグラスウールと古いものを並べてみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/da/c743d9f1f35b918f98bbb2bd28dd4473.jpg)
これでは吸音能力は低下しているだろう。パイプのオイルはバーナーで焼き切り、ススと錆はワイヤーブラシでこすり落とす。このサイレンサーの断面は長円形である。新しいグラスウールは円形に巻き付けられる。円形のものを長円形の入れ物に無理やり押し込むことになるが、はみ出す部分を無理やり押し込む。巻きつけるグラスウールの量を少なくすれば作業は楽になるだろうが、それでは吸音効果も低下するだろう。マイナスドライバーなどでひたすら押し込む。
そんな風にして全ての作業は完了。
さて、翌日は暫くぶりのツーリング。鳥海山の山麓を目指す。同行は200CCのスクーターに乗るM氏。一般道を少し走り無料高速道路へ進行。このバイクで高速を走るのは3年ぶりぐらいである。フルスロットルの加速を試してみる。2ストのオフ車はギヤ比が低速側に振られているのでエンジン回転はすぐ頭打ちに達してしまうがその加速感は中々のものである。最高速も試してみるが、エンジン回転には余裕がありそうであるが、ライダーが受ける風がすごい。最高速チャレンジはそこそこにして90キロほどで巡航。このぐらいのスピードがライダーとバイクにはちょうど良い。先行するM氏のバーグマン200は大きなスクリーンがついているせいか、どんどん先にゆく。
今までは少し走っただけで排気の出口から飛び散ったオイルでナンバープレートが黒く汚れていたが、今回はそれがなかった。それに以前は急にアクセルを大きく開けると盛大にスモークを吐き出していたが今回はそれもほとんど無し。エンジン内部で未燃焼ガスの発生が少なかったのだろうと自分に都合よく考えることにする。(オイル吐出量は規定通りに調整済み)
さて、バイクのメンテナンスとは、「走る、曲がる、止まる」のためにするものである。止まりたい時、、曲がりたい時、走る時にそれぞれ「よく曲がる、よく止まる、よく走る」を確実に行えるようにするのがメンテナンスだと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます