社会状況の変化により消えていった産業や業種があります。私が覚えているのは石炭産業の衰退や薪炭に関わる業種です。子供の頃には小学校でも暖房はは薪ストーブでした。家庭ではやはり薪や炭を使っていました。それらは昭和30年代以降、使われる機会は一部を除いてはありません。
石炭や薪、炭が使われなくなったのは燃料が石油に代わったためです。このように社会と生活様式の変化により、ある産業がすたれていく事はあります。
この度のコロナショックでもやむなく廃業に追い込まれる事業者は出てくることは予想できます。現にインバウンド需要を当て込んだホテルや旅館、観光業者には廃業を迫られている事業者もいることと思います。
炭焼や石炭産業がすたれていったのは、エネルギー革命の結果でした。社会が石炭や炭を必要としないので、その産業は廃れていったのです。
かっての石炭産業や炭焼きの衰退は数年をかけての緩やかな変化でした。ところが今のコロナショックは、突然の出来事です。
緩やかなのか、突然なのかの違いはあるにせよ、社会の変化はいつかはやってきます。多くの人はその変化を受け止められずに、とりあえずは変化が起こる以前に戻れば良いと思ってしまいます。社会にとって必要な産業であればその業種はまた復活が可能になることもあるでしょう。しかし元々必要性が少なかった産業は復活することが困難になるかも知れません。コロナショックは産業と業者の選別の始まりなのかも知れません。
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