1月21日は、高台寺の夜咄茶会に参加しました。
16時に集合の後、茶室・湖月庵へと向かいます。
受付の後、待合に通されます。
待合掛物は黙雷筆の「富士画賛」
しばし談笑の後、準備された懐紙と菓子切りを持って本席へと案内されます。
と言うのも、今回の茶席は高台寺の会員組織"湖月会"の会員さんと同伴者だけの気楽な?茶会です。
惜しくも昨年10月で解散となってしまっちJR東海「そうだ 京都、行こう。」の旧メンバー5名と女性ふたり組の7名だけの"身内だけの茶会"の雰囲気です。
席主は高台寺塔頭月真院の南地和尚さま。
ご自身の事や和尚になったきっかけ、建仁寺の修行道場・霊洞院での修行時代のお話、自坊の月真院の事、修行時代に得た事などを得意の?大きな声でお話して下さいました。
修行時代を通して"禅の教え"で大切な事は過去を振り返ったり、未来に理想を抱くのでは無く、「今を大切に一生懸命に生きる事」だったそうです。
ご自身の事を包み隠さずお話され、共感する事が多かったです。
昨年と同様に主客にして頂き辻野さんが立てられたお抹茶を頂きました。
お抹茶は祇園辻利さん、菓子は建仁寺・高台寺御用達の和菓子店・松寿軒さんの和菓子です。
和蝋燭だけの幻想的な雰囲気の中、お抹茶が2幅振る舞われます。
茶事が終わると、お道具を拝見します。
主客の茶碗には辰年に相応しい龍が描かれています。
炉淵には高台寺方丈建立時の古材が使われています。
高台寺での茶事の後、塔頭寺院の圓徳院、掌美術館を観賞し、点心席の高台寺羽柴へ。
窓からは八坂の塔が遠望出来ます。
円山公園内に店を構える"いそべ"さんの支店です。
湯葉料理を得意とされ、提供される湯葉は清水寺近くの湯葉工房で作られています。
元離宮二条城の香雲亭(通常非公開)で毎年の夏には朝食を、1月、2月の早春には昼食を事前予約制で提供されています。
誰もいない台所坂を撮影出来るのも、この時だけの特権です。
夜咄茶会のスケジュールには、最後にライトアップされた高台寺を拝観しますが、そこは京都通の方ばかりなので辞退し、解散となりました。
真冬の凛とした空気感の中での茶事はいいものです。
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