京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

西来院の紅葉 建仁寺塔頭

2024年12月14日 08時42分00秒 | 日記
 12月10日は、名残りの紅葉を求めて建仁寺へと来ました。
最初にやって来たのは建仁寺塔頭寺院のひとつ西来院(せいらいいん)です。

2028年に蘭渓道隆750年遠忌を迎えるにあたって境内の整備が進められ、名前にちなんで「蘭の寺」として公開されるにことになりました。
建仁寺では第十一世住持を務めています。







写真でお分かりのように西来院の境内の一角にブルーボトルコーヒーがトラックトレーラーを設置され営業されています。
コーヒー類を購入すると拝観料が100円引きになる特典付きです。


建仁寺を開いた栄西禅師は日本にお茶の喫茶文化を広めた功績があり、雲林院住職の発案によって、現代人の喫茶文化の一役を担うコーヒーを採り入れる運びになったそうです。

しかし、年内で撤退される事が決まっており残念な事です。







中庭には珍しい亀甲竹が植えられ、樂雅臣さんの作品(石器円相)ね中には開山の蘭渓道隆が好まれた蘭の花が浮かんでいます。

庭園も新しく作り替えられました。
前庭の「九華青蓮」以外に本堂前庭園と中庭があり、すべて、昭和の小堀遠州とも称された中根金作さんの流れを汲む中根庭園研究所による作庭です。

作庭を担当した中根行宏さんは構想を練るにあたり、雲林院住職と一緒に蘭渓道隆が生まれた中国四川省へ取材に赴いたそうです。

四川省には世界遺産の「峨眉山(がびさん)」があり、本堂前庭園では、蘭渓道隆も見たであろう深山幽谷の景色を枯山水で表現しているそうです。

「峨眉乗雲」と名付けられたお庭は「峨眉山」を模すだけではなく、中国仏教協会の奉納により「峨眉山」から運んだ巨石3つを据えているそうです。








鎌倉時代の中期に南宋から渡来した禅僧である蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が、京都建仁寺に住した際の住持寺が「西来院」です。









堂内には木村秀輝さんが描かれた「登竜門」、天井には陳漫(チェンマン)さんが描かれた「白龍図」の迫力ある2匹の龍が描かれています。





堂内には陳漫さんによる「唐獅子図屏風」も展示されていて、龍と獅子の迫力ある空間を楽しむ事が出来ます。

これまで全くの非公開寺院でしたが、毎年10月に京都大学書道部の発表会の会場として使われていました。
招待状を送って貰っていたので来ていましたが10月だったので、この様な素晴らしい紅葉を見る事は出来ませんでした。

来年1月10日からは「京の冬の旅」での公開寺院になっていて、樂茶碗でお抹茶を頂く事が出来るようです。
お値段は1000円を考えておられるようです。
樂茶碗でのお抹茶では無茶格安です。
来年1月10日からが楽しみです。





お堂の一角には以前、座り心地のいいロッキングチェアが置いてありましたが、この日は別の椅子に代わっていました。
小さな事ですが、あの椅子に座りのんびりするのを楽しみにしていたので残念でした。









最新の画像もっと見る

コメントを投稿