2月28日、フォーチュンガーデン京都で館内見学とランチコースを楽しみ、次に京都駅八条口へと来ました。
やって来たのはアバンティ9階にある龍谷大学響都ホール校友会館です。
こちらで「医師中村哲の仕事・働くということ」の映画を観賞しました。
この映画は劇場公開用の映画ではなく、ワーカーズコープ(労働者協同組合)が自主製作されたドキュメンタリー映画です。
この映画は、アフガニスタンとパキスタンで、干ばつに苦しむ人々の為に活動を続けて来られた医師・中村哲さんを追ったドキュメンタリー映画です。
彼は「私たちに確固とした援助哲学があるわけではないが、唯一の譲れぬ一線は「現地の人々の立場にたち、現地の文化や価値観を尊重し、現地の為に働くこと」と述べられています。
"真"の援助のあり方が彼の言葉に全て表現されていると思います。
現地の言葉で会話・診療し、アフガニスタンやパキスタンに真に必要なものを模索し続けた結果が干ばつ対策用マルワリード用水路の建設てないでしょうか?
実に24.3キロにも及ぶ用水路です。
夏の東部アフガニスタン。一木一草も生えぬガンベリ砂漠。気温は時に50度を超える場所です。
「クナール川から用水路の建設を現地の人たちに提案します。
はじめは半信半疑だった人たちも医師・中村哲の情熱と粘り強い説得により協力体制が
徐々に整って行きます。
中村哲本人も重機を操作したり、現地の人たちと一緒になり石や砂袋を運んでいます。
7年もの歳月を経てマルワリード用水路は完成します。
砂漠だった土地が緑のオアシスに変わったのです。
今では荒れ果てた大地は蘇り、そこで収穫された農産物は実り、65万人もの人びとの生活を支えています。
「己が何のために生きていれのかを問うのは徒労である。人は人のために働いて支えて合い、人のために死ぬ。そこに生じる喜怒哀楽
翻弄されながらも、結局はそれ以上でもそれ以外でもない。」
この言葉に医師・中村哲の"哲学"が込められていると思います。
しかし、2019年12月4日、アフガニスタンの東部ナンガルハル州の州都ジャラーラーバードにおいて、車で移動中に何者かに銃撃を受け、右胸に一発被弾してしまいました。負傷後、現地の病院に搬送された際には意識があったが、さらなる治療の為にパルヴァーン州バグラームにあるアメリカ軍のバグラム空軍基地へ搬送される途中で死亡されました。
現地でも医師・中村哲の精神は生き続け、彼が自ら設計したマルワリード用水路はアフガニスタンの人たちの生活を支えているそうです。
このような崇高な日本人がいたことを誇りに思います。
約47分の短い映画でしたが、心打たれる感動の映画でした。
ひとりでも多くの方々に観て欲しいです。
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