3歳牝馬クラシック第1弾の桜花賞が阪神競馬場で行われた。芝1600メートル戦に18頭。
1番人気は2歳女王ブエナビスタ。70%弱という凄まじい支持率。ただ一頭一桁倍率。異常なオッズだった。っていうかディープインパクト以外には有り得ないと思っていたG1での圧倒的支持率である。
後方一気の脚質ながらも圧倒的なパフォーマンスをしてきたその姿はあのディープインパクトを思い浮かばせる。唯一の負けはデビュー戦。しかしその相手が凄かった。皐月賞で上位人気必至のアンライバルドとリーチザクラウンだっただからだ。牡馬の一線級とも互角に渡り合ったという実力が更に人気を後押ししているのだろう。
そんなわけで、今年の桜花賞はブエナビスタのためにあるといっても過言ではなかった。
「競馬に絶対はない」という使い古された言葉はある。しかし・・・。
レーススタート、ブエナビスタはいつもより良いスタートを切る。しかし、その後はスッと後方に下がり、後方3~4番手あたりを進む。
3コーナー~4コーナーにかけて、ブエナビスタが動き始める。それに呼応するかのように他馬も動き出す。
直線。ブエナビスタは外に持ち出すも、前に2頭いて壁になっていた。今の阪神競馬場は直線が長いとはいえ、普通の馬ならあそこからでは追いつくのは到底不可能に見えた。
だが、ここからが凄かった。大外に持ち出すとあっという間にゴボウ抜き。常に外を回って直線も大外をいったので全頭の中で最も長い距離を走ったのにもかかわらず、1番早くゴール板を駆け抜けていった。
圧巻。
ダイワスカーレットのように華麗に逃げるのとは対照的なパフォーマンス。まさに女版ディープインパクトという印象だった。
次は2冠目のオークス。なんだか既に牝馬3冠が確定したような雰囲気だが、何が起こるか分からない。
2着の2番人気レッドディザイアは2戦2勝ながら半馬身差の2着。
半馬身なら惜しいといえば惜しいのだが、ブエナビスタのあの脚を見せられちゃうとね・・・結果は半馬身とは言え、かなり実力差があるように感じてしまうよ。
まぁオークスは2400メートルという牝馬にとっては長丁場なので、どう転ぶか分からないけどね。
ブエナビスタはスペシャルウィーク産駒だけに距離は問題なさそうだが・・・。
ともあれ、物凄いインパクトの強い勝ち方だったよ。
さて、来週は牡馬クラシック第1弾の皐月賞。桜花賞は一強だったが、皐月賞はロジユニヴァースとリーチザクラウンの2強対決で盛り上がりそうだな。アンライバルドも絡めば3強か。
今年のクラシックは楽しみが多いなぁ。