こうふ取材日記

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方代の心に触れる(前半)

2020年08月07日 | 親子だるまくん
GO!GO!親子だるまくんが行く!!

甲府のおすすめスポットを親子だるまくんが紹介します!!

 

親だるま:8月に入って、いよいよ暑くなってきたね。突然だけど、8月19日は中道地区右左口町出身の歌人 山崎方代の命日なんだ。

子だるま: どういう人なの

親だるま:方代は大正3年に右左口村(現:右左口町)で生まれ、24歳の時、母を亡くし姉の住む横浜に移住、太平洋戦争を経験して右目を失明、各地を転々とした後、鎌倉の知人宅の庭に建てられた庵に転居、71歳の時、生涯を閉じたんだ。方代の短歌は自分の言葉で型にとらわれず自在に表現されていて、故郷である右左口を愛し、右左口を想いながら詠んだ作品がたくさんあることから「望郷の歌人」と言われているんだ。

子だるま:そうなんだぁ。どんな短歌を詠んだのか知りたいな

 

親だるま:この地図を見てこれは、方代とその作品を愛し伝え続ける「方代会」の方々が作成した「山崎方代歌碑マップ」だよ。中道地区には方代の歌碑が27基設置されているんだよ。これ、ぜ~んぶ回って、方代の心に触れてみよう

子だるま:歌碑が27もあるなんて、すごいね見に行こう

親だるま: 方代ゆかりの場所といえば、「山崎方代生家跡」。 現在、生家跡には東屋などがあって憩いの場所となっているんだ。ここには、3基の歌碑があったよ

これやこの吾とて水呑百姓の父の子にしてほこらざらめや

子だるま:これは大きい歌碑だね

ふるさとの右左口邨(むら)は骨壷の底にゆられてわが帰る村

親だるま:故郷の右左口を詠んでいるね。なんだか、せつない歌だなぁ。

なりゆきにまかせているとかたわらの涙の土瓶が笑い出したり

 

子だるま:マップによると隣の観音堂にもあるみたいだよ。

親だるま:急な階段があるぞ💦

子だるま:階段辛かったね😢観音堂の右にあるはずだけど。

親だるま:あった

茶碗の底に梅干の種二つならびおるああこれが愛というものなのだ

 

子だるま:梅干しの種が二つ並んでいる光景が目に浮かぶね。

親だるま:これはお世話になったご夫婦に贈った短歌なんだよ。

登る時は見逃したけど、階段を上る手前にもあったはずだよ

子だるま:あった

榧の木は苗のうちより名木のそしりを受けて伸びてゆくなり

 

親だるま:次は右左口の里にレッツ ゴー

親だるま:ここには沢山の歌碑があるみたいだよ

右左口の峠の道のうまごやし道を埋めて咲いておるらん

うつし世の闇にむかっておおけなく山崎方代と呼んでみにけり

桑の実が熟れてゐる石が笑ってゐる七覚川がつぶやいてゐる

こんなにも湯呑茶碗はあたたかくしどろもどろに吾はおるなり

 

子だるま:次は10基目

ころ柿の村のかえって諧謔を弄していたと聞いておりたり

 

親だるま:池の向こう側に歌碑が沢山並んでいるよ

親だるま:一気に紹介 

野良馬の靴の片方みつけ来て出口の釘に掛けておく

遠方より友来たりけり目隠しをして鶏小屋の鶏を選べり

ひる前にランプのほやを磨きあげいつものように豆を煮詰める

死ぬ程のかなしいこともほがらかに二日一夜で忘れてしまう

わからなくなれば夜霧に垂れさがる黒きのれんを分けて出でゆく

笛吹の土手の枯生に火をつけて三十六計にげて柿食う

 

親だるま:ここまでで16基の歌碑を紹介したね。

子だるま:なんだか、方代さんのように心のままに短歌を作りたくなったよ。

親だるま:現在「第19回方代の里なかみち短歌大会」の作品を募集中なんだ。

一緒に応募しようこの大会は方代の偉業をたたえ、短歌文化の浸透を図るために開催されているんだよ。テーマ自由一般の部ジュニアの部があるんだ。

詳しくはこちらで確認してねhttps://www.city.kofu.yamanashi.jp/bunkashinko/kyoiku/bunka/jigyo/tankataikai19.html

 

子だるま:よおし応募するぞ

 

親だるま:次回は方代のお墓のある円楽寺などの歌碑を紹介

 

 

 

 

 

 

 


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