ラジオやネットに流れている音楽を聴いていると、
ときどき「あっ、いいねえこの詩」って思える曲が
たまにある。
昨日伴侶が血相かいて「ねぇねぇこれ見て!」と、
槇原敬之の詩を目の前に持ってきた。
目を通すと、彼女の心を動かした理由がすぐにわかる。
内容がまさしく仏さまの説く世界。菩薩さまの生き方そのものなのだ。
仏教では、「菩薩行」とか「自利利他不二」とかいう言葉で
言い表す内容だ。
そのことを、仏教用語ひとつ使わずに、
お香臭さをみじんも漂わせずに表現したこの曲は、
私たちのような立場にいる人間にとってみれば、
めちゃくちゃ優秀な歌に思えるわけだ。
憎らしいけれど、槇原の感性はすごい。
歌を通して若い人たちを知らず知らずに、
そして確実に導いていくことが可能だ。
うらまやしい。いや羨ましい。
・・・
思えば、先人たちは昔から様々な技巧を凝らして、
仏教を大衆に伝えようと試みてきた。
ご詠歌や琵琶演奏なども、その具現化した形であるに違いない。
槇原みたいな詩が書けたなら、わたしもギター片手に町内行脚。
槇原みたいな曲が作れたら、わたしもピアノ背負って町内行脚。
な~んてメッチャ甘い夢を思い描いている今日この頃、槇原の詩を一度
熟読してみませんか