こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

フォーラム「こころの過労にご用心」をおさらい②~うつ病

2006年10月20日 | 仏教
「若いときには失恋の二つや三つ、大いに結構。大切な人生経験だよ!」
って思ったり、実際若い人にそんなアドバイスしていたりしません?あなた。
どうお?

確かに必要なプロセスであるんですが、失恋のあり方次第では、
とんでもない落とし穴があるようです。

失恋という事件が発生したときに、
自分の感情をすなおに発散できなかったりすると、
これが病気の引き金になると。

失恋の時、妙に恰好付けた別れ方をしたり、
相手の気持ちを優先させて
少しでもこの事態を早く処理しようと思ってしまったり、
自分自身を傷つけたくないって気持ちが強かったり、
変なプライドが強かったり、・・・。

これが落とし穴。

悲しいとき、悔しいとき、寂しいとき、腹が立つとき、・・・
そんな感情を無理に押しとどめることをしないで、
涙を流したり、汗を流したり、歌を唄ったり、文章を綴ったり、・・・
いろんな方法で表出ができないと、・・・・・まずいんですね。

あくまで目安ですけど、
失恋後、3ヶ月も4ヶ月もふさぎ込んでるようなら、
こころの病に陥っている可能性が大。

身内に不幸があると、四十九日間は喪に服す、って言うじゃないですか。
涙を流し嘆き悲しむ営みは、四十九日という時間の流れの中で処理するんです。
失恋の嘆き悲しみも、この時間を目安にされるといいでしょう。

失恋も親しい人との死別も、
四十九日の間に流した涙の量が、
その後の生活に大きく影響するようですね。





コメント (3)
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