こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

見事修復、「十二天尊像」の線描画

2011年12月05日 | 仏教

先によみがえりし地獄絵図に引き続き、
十二天尊像(12幅)が、立派に表装され修復をおえました。
例によって、最悪の保存状況の中、瀕死の状態で発見された什物でした。

十二天といいますのは、一言で言えば「仏教を守護する12人の神々」です。
重要な仏教儀式のおり、道場を取り囲むようにこの12人の神々が警護してくださいます。
この神様たちは、仏教以前の古代インドの神々でした。
んで、仏教が日本に至る過程において、仏教を守護する神様になっていきます。
八方(東・西・南・北の四方と東北・東南・西北・西南)を護る八方天に、
天と地の二天と、日月の二天を加えて十二天。
「四天王」とともに、日本では有名な守護神です。

せっかくなので、
一つずつ時間をかけながら紹介します。
つまんないかもしれませんが、記録がわりにUPしていくことにします。

まんずは、

「帝釈天」

この帝釈天様は有名ですね。
寅さんやこち亀ではなじみの神様です。
特徴は、右手に金剛杵(コンゴウショ)といわれる法具を持っています。
世間の悪事や不正を監視している神様です。
元々は雷神なんで、怒るとものすごい雷が落ちてくるやもしれません。
ポストポジションは東の方角です。

では、次回は東南を守護する「火天」について。

 

 

 

 

 

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