21日に催されました春彼岸会は、御大師さまの
ご命日に相当します。というわけで、
報恩謝徳をささげる「正御影供」法要から始まりました。
異口同音に般若心経と観音経を唱えた後、
入定和讃、般若心経和讃、などを唱えて、宗祖への報恩を真摯に思います。
そして、それぞれのご先祖へ心をめぐらし、菩提増進を祈り、
自らの後生安楽もつましく願うのです。
法要の直後には、伊万里市から来て頂いた
天福寺住職・幸島高明僧正のありがたい御法話を拝聴しました。
お彼岸とは、もともと「日願(ひがん)」と表記したのが始まりだそうで、
農耕民族の日本人は、この春分一週間を古来よりとても大切な日とし、
春は豊穣を祈り、秋は収穫を感謝。
作物を育てる太陽に、自分たちを守る先祖に、
自然界すべてに感謝してお供え物をお供えしていたそうです。
また、この一週間を、お日様に願い、毎日の日照、天候、自然に
感謝の気持ちを表す期間にしようと云うのが『日願(ひがん)』
と考えられていたようです。
日本古来の民間信仰(宗教)が仏教伝来と合いまみえ、
この『日願』と『彼岸』の教えとが融合して、日本独特の信仰のかたち
をつくり上げてきたと思われます。・・・とそんなお話しもあって、
とてもありがたく。
今日一日、寺の娘は、参拝者のお出迎えが仕事でした。
おおむね、よくやったと思います。途中から、くたびれて昼寝はしていましたけど。
・・・まあ、合格でしょう。
早朝からの出勤で、
参拝者へのお昼の準備をして下さったお台所部隊。
今日一日、朝早くからのご準備、本当にお疲れ様でした。 合掌