五月二十六日 午前十時より
◆弘法大師渡唐解纜(かいらん)大法要を厳修します。
本年は、第50回目の記念法要です。
すでにご周知の如く、四月十四日、十六日に発生しました熊本大地震では、
五十人以上の方がお亡くなりになり、千三百人以上が負傷、多くの家屋が倒壊し
七万人が避難所での避難生活を余儀なくされました。いまだ余震が続き、
一ヶ月以上経過した現時点に於いても、1万人以上の人が困難な生活を強いられている状況です。
そこで、この度の記念法要は、甚大な被害を受け図らずも亡くなられた各精霊の慰霊と、
被災者被災地の一日も早い復興を祈念祈願することを趣意といたします。
また、今回の法要に於ける収益は、全額を熊本への復興義援金といたします。
以上のような趣意を持って、この度の記念法要を執行いたします。
就きましては、万障お繰り合わせの上、御来臨ご出席くださいませ。 合掌
ところ 平戸市 田浦海岸 田 浦 霊 場
内 容 ■ご先祖、水子の供養
■家内安全などの大護摩供祈願
■船上より千枚地蔵札流し
お大師さま(弘法大師空海)は、平戸田浦の港から唐(中国)へ渡られ、
世界各国の文化文明が集結していた唐の宗教、天文学、医学、土木、芸術等々、
あらゆる最先端を日本へと持ち帰られました。今ある日本という國のかたちは、
この偉業によってその基礎が築かれたのです。これらの恩恵の上に、私たちは
それぞれの生活を営んでいます。
この平戸市田浦では、渡唐解纜(ととうかいらん)の聖地として、
千二百年以上もの間脈々とお大師さまの遺徳が伝えられ、そして護り続けられ
てきました。弘法大師空海という傑僧の偉大さに、今更ながら驚きと畏敬の念を
抱かざるを得ません。
これらの遺徳を顕彰すべく、お大師さまを慕う地元の方々を始め多くの人々の
ご協力を背景に、地域の真言宗寺院が主催し上記の通り解纜大法要を厳修します。
この法要は、身命をかけてこの地を出発されたお大師様の足跡にふれ、報恩感謝
の心をおこし、また私たちの生き方を深く見つめ直すための催しです。
【主催】真言宗智山派九州教区
【共催】お大師さまを慕う地域の方々
再拝