こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

【上棟式とは】

2023年04月02日 | 仏教
・上棟式

・別名、棟上げ式、建前、などと呼ばれることもあります

・古来より落慶式に勝る重要な節目として、大切に勤められて参りました

・神道の作法を中心に勤められますが、神仏習合の時代より仏式でも正式に勤められています

・その次第は主に、

①導師による家宅加持
家屋を堅固に結界し、清めるお作法です

②神明法楽
神仏に感謝と誓願の読経を行います
参列の工匠さまたちには焼香によって神仏を供養して頂きます。


③丈量の儀
建物の寸法を計り、確認する作法です

④引綱の儀
参列各位の手によって棟木に結わえた綱を引く作法です
往古はこうして人員総出で棟上げを勤めていた慣習に習った作法です

⑤槌打ちの儀
掛け声に合わせ、木槌を棟木へ打つ作法です
しっかりと打ち込むことにより、家屋が末長く安泰であるよう祈ります

⑥鳴弦の儀
鬼門と裏鬼門の方角に弓を放ち、結界します

⑦撒銭撒餅の儀
最後にお餅を投げ、厄を祓うとともに、お参りの皆様に利益を分け与えます

⑧祝宴
工匠の皆さまにお餅とお酒を振る舞い、工事安全を重ねて祈ります

・今回の棟上げにおいても、工匠の皆さんの忙しい仕事の合間を縫って打ち合わせを重ね、可能な範囲で式典を勤めました

・また、地域の慣習もあるためそちらも尊重し、その土地その土地に見合った形で式典を勤めます

・此度の棟上げも多くの皆様の深甚のご奉仕のお陰さまにて無事勤めることが叶いました

・再三重ねて、御礼を申し上げます。


















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