・先立って旧暦における2月15日
・お釈迦様のご命日
・通称「涅槃会」
・本派では「常楽会」と呼ばれるその日でした
・併せてお釈迦様の遺言をしたためた「仏遺教経」をお唱えしました
・本来はお釈迦様の祥月命日の前日のお逮夜にお唱えするお経ですが
・そのもの悲しい独特の旋律が美しく
・この調べを忘れないためにも、このお経でお勤めいたしました
・総本山での修行生活以来、久々の孤独な読経
・普段参拝の皆様のためにお唱えしている法事と異なり
・あくまで法界に遍満している仏様の為にお唱えしました
・仏さまと向き合う時間の方が多い総本山での暮らしでは
・何なら一人で供養している時の方が集中できて良い心持ちでありました
・しかしながら地元でのお坊さん生活は
・仏さまのためは勿論、檀信徒の皆さまのため、家庭のためになってきます
・自然と、自分の行った仏事に対して笑顔や喜びの声など、リアクションを頂くことが増えてきました
・生産すること、貢献すること、人の役に立つことは人が幸せになるための最短距離とのことです
・やりがいを実感するには、エンドユーザーの顔を見ること、とはよく言ったものです
・話は戻って孤独な常楽会
・どれだけ一生懸命唱えても、残念ながら修行不足の私の前では、なかなかお釈迦様は笑顔を見せてくれません
・法事と言う現場は、反応があるだけ恵まれていたのでしょう
・誉められたいとか、反応がほしいとか、その次元の願望を越えて
・本当に心からお釈迦様のために供養の時間を過ごせるようになったとき
・軸の向こう側のお釈迦様は微笑んでくださるのだと信じます