こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

これは何でしょう?

2005年06月28日 | つれづれ
これ、なんだかわかりますぅ?



白いコンクリート製のオブジェに、
直径50センチメートルくらいの丸い穴。
その中に、あるデザインの施された鉄製の格子が組み込んであります。

これ、長崎市坂本町にあります長崎大学医学部付属病院の
正面玄関ロータリー付近にたっている記念碑です。

鉄製の格子は、
「醫」という字をデザインしたものらしいです。
「医学・医療」の医ですね。

1945年に8月9日に投下された長崎の原子爆弾。
爆弾投下の中心地から700メートルしか離れていなかったこの大学病院は、
コンクリート製の建造物こそ残ったものの、
内部は燃え尽き、数百人は居たであろう患者さんや学生、
医者、学長など多くの尊い命が一瞬のうちに消え去った。

この記念碑は、そのときの犠牲者追悼し、
永久の平和を祈って建てられたものだそうです。
当時焼け残った医大のベランダに飾り付けてあった鉄製の格子。
当時の品物としてこの付属病院に残るものは、
おそらくこの鉄製格子のみでしょう。

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2 コメント

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「醫」という字を分解すれば・・・ (大閑道人)
2005-06-28 23:44:26
かなり面白い意味が隠されているそうなのですが、

どなたか、詳しく知りませんか?



私は、佐々木宏幹先生のお話で耳にしたのですが、メモを取るヒマがなかったのです。

返信する
 (さくらんぼう)
2005-06-29 00:04:31
手元の漢和辞典には、

「病気をうつしさる巫女」の意。とありました。

字義だけですが、隠された意味が益々興味深く思われます。
返信する

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