ネットニュースを見ていて、思ったのは、
私が結婚した20年前と年収に差がないなあということです。
私が結婚した当時、私は20代後半の会社員でしたが、
既に自分が300万円を超していたので、
相手も300万円はある人としたいなあという希望はありました。
でも、私の住んでいる県では、実は、民間企業では、
1.2を争う高額給料を出す会社でした。
※20年前当時 これは平均なので、男女差はかなりありました
20代半ばのそれこそ、お年頃の時は、いろいろな男性やそのご家族から、
「結婚を考えている?」
みたいに話しかけられたものです。
※田舎は、何となく声をかけられて、結婚する人がいました
でも、会社名を言うと、しり込みをされる。
今では信じられないかもしれませんが、20年前は、
男性のほうが給料が良くて当たり前。の時代でした。
ですから、それが仇となり、結婚が遠のく人いました。
実際、気にせず、結婚した先輩もいましたが、よく夫婦げんかで、
「俺のほうが給料が安いから、馬鹿にしているだろう」
と言われ、面倒くさいと話していました。
それを踏まえ、自分以上と考えていました。
年収を知って付き合ったわけではありませんでしたが、
地元ではそこそこの企業のパートナーは、
20代半ばでも300万円以上はありました。
ですから、私が退職しても、何とかやって行けたと言うこともあります。
今は婚活で、年収500万円以上という話がありますが、
私の住んでいる地域では、その年収は、もう40代後半以降です。
男性でも、一生貰うこともない人のほうが多い。
年収300万から、昇給がそんなに上がらないのです。
良く田舎は物価が安いと言われますが、
電車で移動可能な地方都市ならともかく、
バスや電車が1時間に1本など珍しくありません。
一家に1台どころか、地方はひとり1台の車を保持します。
車の維持費で、パート程度なら、給料は飛んでいきます。
アパートも、よほどの築年数が経過したものならともかく、
そこそこ小ぎれいな2DKぐらいなら、5万円では住めません。
6万円前後で、ローンが組めるので、田舎で一軒家の家族が多いのは、
そういう事情もあります。
家と車に縛られると言った感じです。
教育費は、物価に合わせるので、塾は、べらぼうには高くありません。
私立中学も、そんなに高くありませんが、一部の子しか進学しません。
公立高校を出て、国公立大学へ進学する。
これが、理想の進学と言えます。
また、価値観も、55偏差値の私立大学進学より、
40台の国立のほうが優秀という考え方があります。
そもそも最低賃金に合わせて、正社員の給料も組み込まれているので、
そんなに給料はよくありません。
男性でも、手取りで20万円なら、結構いいねと言われます。
こんな賃金形態なので、都市部で、20代で500万円の同級生の話を
同窓会で聞くと、まあ焦ります。
自分はともかく、子どもを都市部へ進学させようとなります。
親の給料が良くないから、多額の仕送りも出来ない。
なので、子どもは奨学金で進学・バイト生活となります。
そして、その子どもは、地元に帰りたくとも、職がないので、
都市部で就職・結婚となり、過疎が進んでいくのです。
実際地方も田舎にいると、年収500万円と言うのは、
大手企業の支社勤務か、公務員ぐらいしか30代ではいないと思います。
※専門職や高収入自営業除く
田舎で低収入の場合、結婚すると言うのは、なかなか大変なのです。
地元に魅力があり尚且つ給料が高い会社はないです。
ならば、若者は都会に行き就職する。どうにかしないといけないんですけどね
しかし、分析力がすごい。勉強になります。
過疎化、鳥取県は、ものすごい勢いで進んでいますよ。