今回は、スイカズラだ。「吸い葛」または「忍冬」と書く。細長い花筒の奥に蜜があり、古くは子どもが花を口にくわえて、あまい蜜を吸うことが行われたことに因む。中国名の「忍冬(にんどう)」は冬場を堪え忍び枯れずに残ることに由来する。別名の「キンギンカ(金銀花)」は、花色が白色から黄色に変化することに由来する。
<2020年5月23日> 美咲が丘 ゆめ咲公園近くの遊歩道
◇ 小次郎がパクッ、と、花を食べた。花筒の蜜は甘いかな?
◇ 雑草の間に、こんな感じで咲いている。
ここはどこだ? ズームアウトしてみよう。
◇ 後ろにゆめ咲公園の石垣が見える。ここは美咲が丘3丁目。4丁目との境の遊歩道がある。例年は環境美化活動でキレイに除草されるが、今年(2020年)はコロナで中止。それで、スイカズラが見つかったのかも知れない。
今度は近づいてみよう。
◇ ん? 小次郎、どうした? 芳香を感ずるのかな?
◇彼はじっくりと香りをかいでいるように見える。甘い香りは夕方かららしいが、小次郎は鼻がいいからな。
◇ 今度は、やおら、パクッと花を食べてしまった。ん? “蜜”が分かったのか? 甘い? 小次郎くん!
◇ うーん、顔色を見ると………、美味しくなかった? 花ごと食べるからだと思うよ。中の密だけ吸った方がいいみたいだよ、小次郎くん!
今度は、花をしっかり観察してみよう。
◇ 白と黄色の花があるぞ? 調べると『花は2個ずつ並び夕方から甘い香りが漂う。咲き始めは白。受粉すると黄色になる。一つの枝に白と黄の花が同居することが珍しくない』とある。 ちょっと勉強しておこう
【スイカズラ(吸い葛、忍冬)】
◇ スイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本(もくほん)。別名、ニンドウ(忍冬)やキンギンカ(金銀花)
◇ 原産地:日本、中国、台湾。
※アメリカでは外来種としてクズ(葛)とともに森林を覆って打撃を与えるなど問題となっている。
◇ 開花期は5月~7月。
葉腋に甘い芳香のある花を2個ずつつける。花冠は唇形。花筒の先が唇状に大きく2裂する。
◇ 花の色は、白色から黄色に変わる。
【名前の由来】
◇ 「吸い葛」は。古くは子どもが花を口にくわえて蜜を吸うことに因む。
◇ 「忍冬(ニンドウ)」は冬場を堪え忍び、枯れずに残ることに由来する。
◇ 「キンギンカ(金銀花)」は、花色が白色から黄色に変化することに由来する。
◇ 黄色は萎れているようだが………。受粉後に黄色になるそうだから早く萎むのかな?
◇横からみると、確かに、花は「細長い花筒状」で「2個づつ並んで」いる。
◇ 正面からは、こんな感じ! うむ、確かに“唇”の形をしている。 そう言えば、ホトケノザは“紫色の唇形状”の花だった。
ホトケノザはこちら Link先 → 小次郎とホトケノザ(仏の座)
◇ これは、つぼみかな?
◇ 黄色は…、写りがイマイチ。
そう言えば、「忍冬(すいかずら)」という歌もあったという。ボクは知らないけど………。調べてみた。。
【忍冬:歌】
因幡晃が1985年に発表した曲に「忍冬(すいかずら)」がある。代表曲に「わかって下さい」「別涙(わかれ)」「都忘れ」などがある。パパ達が好きな曲だそうだ。
【歌詞】
だって いつかこじれてだめになるより 恋の匂をさせずにそばにいたいわ…(中略)…
忍ぶという 字は難しい 心に刃を 乗せるのね…(中略)…
いとしい 花なら忍冬(すいかずら) 夏でも秋でも 春の日も
どうして わたしの いとしさは 忍ぶと いう字が つきまとう
(お終い)
小次郎と夏の草花2-吸い葛(吸い葛 忍冬)-