今日は2024年1月23日。福岡地方では、一番寒い時期は1月下旬~2月中旬だと思う。でも、今年は、暖冬気味で、1月15日の週は最高気温が15℃と暖かかった。が、翌週は一転、(天気予報通り)寒波が到来! 1月23日の夕方4時過ぎには「糸島市に大雪警報」も発令された。その時の様子を紹介する。
【2024年1月23日 17時23分】自宅の庭
◇ おーい、小次郎、雪が降りだしたぞ!
◇急に雪が降り出し、小次郎の背中にも、アッという間に! 因みに、赤い萎れた花は「ダイヤモンドリリー」
ダイヤモンドリリーはこちら Link先 → 小次郎と秋の草花-ダイヤモンドリリー(ネリネ)-
◇数分で2㎝程度の積雪。うむ、「大雪警報」と言えるかな?
◇ この雪は、何というのだろう? そういえば、『津軽には “七つの雪” が降る』とかいうよね!? ネットで調べてみよう
【津軽の七つの雪】※ネットから引用
青森気象台には、冬になると「津軽の七つの雪ってどんな雪ですか?」との問合せがあるという。太宰治の小説「津軽」の冒頭には「津軽の雪 こな雪 つぶ雪 わた雪 みず雪 かた雪ざらめ雪 こほり雪」と書かれており、新沼謙治の「津軽恋女」の歌詞にも使われている。が、どのような雪なのかは一切説明されていない。
【小説:津軽(太宰治)】
昭和19年、太宰治が故郷の津軽を旅をする紀行文。 前半は学生時代の友人と津軽半島の東海岸を龍飛まで北上してから同じ道を南下、そして生家である金木へ。 後半は一人旅となり五所川原、木造、深浦、鯵ヶ沢を通って最後に小泊で乳母の「たけ」と出会うまで。
【歌:津軽恋女(つがるこいおんな)(新沼謙治)】
◇1987年に発売された新沼謙治の代表作の一つ
◇作詞:久仁京介、作曲:大倉百人 歌:新沼謙治
◇サビは太宰治の小説「津軽」の冒頭からヒントを得て「津軽には七つの雪が降る」との歌詞から「こな雪・つぶ雪・わた雪・ざらめ雪・みず雪・かた雪・(春待つ)氷雪」で締めくくっている。
【東奥年鑑】
実は、七つの雪は“東奥年鑑(1941年)”からの出典。青森県の新聞社(東奥(とうおう)日報社)から刊行されており、その中に、「雪ノ種類」「風ノ種類」「地震ノ種類」が掲載されている。この「雪ノ種類」の項を太宰治は引用している。
◇「積雪ノ種類ノ名称」
①こなゆき:湿気ノ少ナイ軽イ雪デ息ヲ吹キカケルト粒子ガ容易ニ飛散スル
②ふぶゆき:粒状ノ雪(霰ヲ含ム)ノ積モツタモノ
③わたゆき:根雪初頭及ビ最盛期ノ表層ニ最モ普通ニ見ラレル綿状ノ積雪デ余リ硬クナイモノ
④みづゆき:水分ノ多イ雪ガ積ツタモノ又ハ日射暖気ノ為積雪ガ水分ヲ多ク含ム様ニナツタモノ
⑤かたゆき:積雪ガ種々ノ原因ノ下ニ硬クナツタモノデ根雪最盛期以後下層ニ普通ニ見ラレルモノ
⑥ざらめゆき:雪粒子ガ再結晶ヲ繰返シ肉眼デ認メラレル程度ニナツタモノ
⑦こほりゆき:みずゆき、ざらめゆきガ氷結シテ硬クナリ氷ニ近イ状態ニナツタモノ
◇「降雪ノ種類ノ名称」
①こなゆき、②つぶゆき、③わたゆき、④みづゆき
即ち、七つの雪とは降り積もった雪(積雪)を指し、降る雪ではないこととなる。因みに、決めたのは、昭和15年頃に東北地方の気象台と測候所が協議して定めたものという。
うむ、庭に積もった雪は「みづゆき」と勝手に解釈しよう。
改めて、庭の雪を眺めてみよう。
◇小次郎は雪を楽しんでいる。
◇ 早春に咲くジンチョウゲ(沈丁花)にも雪が積もっている。甘い香りを放ち春と訪れると言われる。間もなく、開花するようだ。
◇ よく見ると、白い花の中に赤い花も見える。株は一つなので「枝変わり」かもしれない。
◇ 白の株に数個の赤い花! 開花したら改めて紹介しよう。
お終い
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