たび・旅・ふたり旅―岬便り

旅したいろいろな記録や日常のあれこれを綴ります。

年賀状が繋いでくれた便り

2010年02月04日 | 日常のひとこま

葬儀のご案内

「訃報が来てるよ」とko-ichi

30年ほど前、私が初めて就職した先で

親しくしてくれた1つ上の先輩が

4年前から子宮がんを患い

つい先日亡くなったことを

知らせる便りでした。

その会社を退職してからも

よく一緒に遊びに出かけたり

彼女の結婚式にも

出席させていただいたり

おうちへも遊びに行ったりして

親しくお付き合いしていました。

もう、ここ10年以上は年賀状だけのやり取りになっていましたが

彼女のご主人が「いつも年賀状をいただいていましたので」と

知らせてくださったのでした。

まだ若くお子さんもいて、どんなにつらく心残りだったろうと思うと

昔楽しく過ごした彼女との思い出も走馬灯のようによぎって

切なく涙があふれてきました。


最後のお別れに出かけたお通夜での

祭壇で拝見した遺影は

私の心の中にある彼女の印象そのままで

変わりなく微笑んでいました。


仕事や結婚で環境が変わり、行き来が無くなると

それからは年1回だけの便りになる場合が殆どですが

「ああ、元気でいるんだな」と思えるだけでもいいなと考えるようになりました。


ちなみに彼女の“その時”の年賀状には

「長期入院など“波乱の年”で、健康の有り難味を実感しました」

とありました。

見過ごさず、連絡していればと今更ながら思うのでした。