夜、岡山でお寿司であります
岡山には「備前ばらずし」と呼ばれる名物があるのだけど、それをいただくのは今日が初めて
一日、ワクワクしておりました
伺ったのは、その名物を看板料理にしている福寿司さん
なんでも、ばらずしを研究し本まで出していると言うから期待は膨らむばかりであります
お店は、岡山駅の西口
かなり寂れた、奉還町商店街の近くにあります
先ずは珍味「からすみ」であります
通常「からすみ」と言えば“ぼら”の卵巣でありますが、コチラでは瀬戸内の名産である“鰆”でありました
珍味中の珍味でありますね
お刺身も少々いただきまして・・・
それに盛り込まれてました“ヒラ”ってお魚
岡山では昔から食べられていたようで、「ばらずし」には欠かせないお魚であることのこと
名の通り、薄っぺらいお魚であり、骨が多いため鱧のように骨切りしていただくのだそうだ
淡白な見た目なんだけど、脂も乗っていて美味なり
そして「ままかり寿司」
あまりの美味しさに、まんま(飯)が足りなくなって借りに行ったことから“ままかり”と呼ばれるのだとか
軽く酢を潜らせてあり、その甘みがとっても美味であります
予約をしないといただくことが出来ない「ばらずし」
で、気になるのが「ちらし寿司」と「ばら寿司」の違いなのですが、ワタシはこれまで、酢飯の上に大き目の具が乗っているものが『ちらし寿司』、酢飯に椎茸などの煮た出汁の味を加え、ネタも酢飯と合わせやすくするためサイコロ状に小さく切られたものが『ばら寿司』と認識しておりましたが・・・
コチラ岡山名物の「備前ばらずし」とは、上記したばら寿司とシャリは同じようなものですが、全てのネタに調理がされているものでありました
生を使わないのは、保存食としての要素もあったからなのでしょう
そして、ネタの種類が半端じゃないのです
今日使われていたものは、鰆、ヒラ、鱧、ままかり、小鯛、穴子、車海老、ガラエビ、イカ、藻貝、たいらぎ、細魚、蓮根、人参、・・・ となんと39種類なんだとか
驚きと同時に、これは予約しないと無理だと納得した次第であります
桶に盛られた「ばらずし」を上手にお碗につけ分けることが出来ることが良い奥さんであることなんだとか
ちょっと愉快であります
添えられたのは黄ニラの味噌汁
これも美味しいですね
瀬戸内を満喫した夜ごはん
楽しくもあり、美味しくもあり
ステキな料理でありました
【福寿司】
岡山県岡山市北区奉還町2-16-17
086-252-2402
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます