年越しの準備をしながら、思ったことを少し・・・
今年もまた、いつものように我家の定番鮎の甘露煮が始まりました。
今日と明日、ゆっくりと煮上げていきます。
けれどいつもと同じように見える作業も、今年はちょっと様子が違います。
足柄平野を流れる酒匂川は、例年は鮎釣りの人で賑わっていますが、
今年は、その姿を見ることができたのはほんの数日でした。
昨年夏の上流で起きた土砂崩れの補修工事の影響で、川は清流とは言い難い状況だったのです。
我家の鮎釣り師も地元で釣ることができず、静岡方面を中心に遠征していました。
今年の鍋には、地元の鮎の姿はなく、数も大幅に少なくなっています。
土砂崩れだけでも、自然のバランスが崩れた影響は、こんなに続いているのです。
大きな自然の猛威にさらされた東北の暮らしは、バランスを崩した自然の影響を
これからも長く受け続けることになるのでしょう。
日々の営みに追われて、気がつけばまた一年が終わろうとしています。
直接自分に降りかかる影響だけでなく、いま目に見えているものだけでなく、
もっと広く、もっと深くイメージする。
そんなことができる・・・人間になりたい・・・どこかで聞いたセリフが頭に浮かぶ夕暮れでした。