米国の国境管理のずさんさは、長年指摘されながらもトランプ大統領の一期目までかなりの酷いレベルで事実上放置されてきました。
バイデン政権時代、1600万人以上の不法移民が増加したと言われています。
また、長年、周辺国からの麻薬等の密輸も深刻化しています。
ついに、二期目に入ったトランプ大統領は更なる厳しい措置を講じました。
2月2日08時11分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「トランプ氏がカナダとメキシコ25%、中国は10%の関税強化を正式決定 大統領令に署名」の題で「トランプ新政権」の特集・連載項目にて、次のように伝えました。
『(前略)
【ワシントン=坂本一之】トランプ米大統領は1日、カナダとメキシコへの25%関税と、中国への10%の追加関税を課すことを決定し、大統領令に署名した。
ホワイトハウスはX(旧ツイッター)で関税強化の理由について、合成麻薬「フェンタニル」の米国流入を防ぐためだと説明。「フェンタニルは18~45歳の米国人の主な死因になっている」と述べた。
メキシコに対しては「米国の国家安全保障と公衆衛生を脅かしている」と非難。3カ国に対してフェンタニル問題などへの対応を求めた。
カナダに関しては、米国が輸入するエネルギー資源への関税率は10%にするとした。
カナダのトルドー首相は1月31日に「米国が(関税発動へ)前に進むなら、すぐに強力な対応をとる用意がある」と述べ、報復関税などで対抗する姿勢を鮮明にしており、カナダ側の今後の対応が焦点となる。』
米国はカナダ、メキシコ、中国から合成麻薬「フェンタニル」の密輸に悩まされています。
勿論、密輸品はこれだけではないのですが、合成麻薬「フェンタニル」の致死量は2mgとされており、米国でも深刻な社会問題になっております。
一方で、カナダ、メキシコは米国とNAFTA協定を締結し、両国ともに日本主導で協定が成立したTPPの加盟国でもあります。
今回の関税引き上げが実施されれば、カナダ、メキシコ、そして中国で安く製造した製品を更に米国に輸入しにくくなるのは間違いありませんね。
そうなれば、当然我が日本の企業活動や輸出入にも影響は避けられません。
米国トランプ大統領が合成麻薬阻止を口実に関税上乗せ!!
2月2日、トランプ大統領が自身のXにて公開した、大統領令を発令した際の考え
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