このところ、ロシアによるウクライナ侵攻でウクライナ側の反攻作戦が、特に南部で顕著になっている事は、貴方も貴女も報道等でご承知かと存じます。
そして、その情勢は冬に向けてどのように動くのでしょうか??
9月18日18時53分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「露軍へ反攻、光明と難題 ウクライナ、作戦3カ月」の題で「ウクライナ侵略」の特集・連載項目にて、次のように伝えました。
『ウクライナが同国を侵略するロシアへの反攻作戦に本格的に乗り出し、3カ月以上が経過した。ウクライナ軍は当初苦戦したが、露軍が築いた強固な防衛戦を複数の地点で突破。作戦の主軸となる南部ザポロジエ州方面で着実な前進をみせ、要衝トクマクの奪還を目指す。ただ、近く訪れる雨期や、兵力の損耗を抑えるための戦術変更などが前進を停滞させるとの懸念も浮上。支援する米欧の軍事当局に、作戦の練り直しを促す声もある。
ウクライナのゼレンスキー大統領が反攻開始を認めたのは6月10日。同国は欧米からの支援拡大のためにも一段の成果を出したい構えだ。
現在の主な戦域は東部ドンバス地域(ドネツク・ルガンスク両州)方面と南部ザポロジエ州方面だ。東部では露軍が5月に制圧したバフムト近郊で攻防が続いている。
両国軍は東部以上に南部を重視している。南部はロシアの実効支配下にあるウクライナ領クリミア半島に接し、ウクライナ軍がアゾフ海沿岸まで南下できれば、南部一帯やクリミアの奪還が現実味を帯びるためだ。
一方、クリミアの「防衛」を至上命令とする露軍は、砲撃陣地や地雷原を組み合わせた防衛線を幾重にも築いてきた。
南部でウクライナ軍は8月下旬、第1防衛線の一部を突破し、集落ロボティネを奪還。ロボティネの約25キロ南には小都市トクマクがある。トクマクはアゾフ海沿岸の主要都市メリトポリやベルジャンスクに至る道路がある要衝で、ウクライナ軍がトクマクを奪還した場合、南部での前進が加速する可能性がある。
ウクライナ軍がトクマクに達するには、ロボティネ周辺に残る露軍に加え、第2、第3防衛線を突破する必要がある。ウクライナ軍当局者は、両防衛線の堅固さは第1防衛線に比べて3分の1程度だとし、突破は不可能でないとみている。
ただ、露軍のほかにもウクライナ軍の前進を遅らせる要因がある。一つは天候だ。ウクライナは10~11月ごろ雨期に入り、地面がぬかるんで戦車などの前進が困難になる。ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は「雨期も軍は歩兵や無人機を活用して戦闘を続ける」としているものの、雨期に入れば、以前から遅れが指摘されてきた反攻速度のさらなる低下は避けられない見通しだ。
もう一つの要因は戦術の変更だ。ウクライナは反攻開始当初、露軍の防衛線の強行突破を試み、大きな損害を受けた。その後は戦術を見直し、長距離攻撃などで露軍を弱体化させた上で前進する戦術に転じた。ただ、その分、反攻速度はさらに低下したとされる。
ウクライナと米欧軍事当局との間で、戦術に関する認識の違いも浮かび上がる。米英の主要メディアによると、米軍関係者は反攻加速のため、南部に戦力を集中させるようウクライナに助言している。同国側は東部防衛も重要だとして、南部への戦力集中に完全には踏み切っておらず、反攻速度を鈍化させる一因となっているとの見方がある。』
筆者が各方面からの情報を分析評価したところ、8月のウクライナ軍のドローン損耗は1万機レベルであり、砲弾の不足も根本的には解決はされていないようです。
また、最新の戦車や装甲車等の不足も開戦以来変わらず、欧米から供与されたそれらの多くは南部地域への反撃に集中運用されている模様です。
ロシアによるウクライナ侵攻は「ドローン戦争」「SNSやサイバー上の戦争」でもあり、一般市民の情報発信や軍事ブロガー等がメディアに大きな役割を担うなど、そのリアルさがより大きく伝わる戦争でもあります。
ウクライナ情勢は冬に向けて問題を抱えながらも前進!!
9月18日18時にウクライナ軍側が発表した、ウクライナ南部の戦線状況
出典:Michael MacKay氏 X(ツイッター)流布画像
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9月18日18時53分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「露軍へ反攻、光明と難題 ウクライナ、作戦3カ月」の題で「ウクライナ侵略」の特集・連載項目にて、次のように伝えました。
『ウクライナが同国を侵略するロシアへの反攻作戦に本格的に乗り出し、3カ月以上が経過した。ウクライナ軍は当初苦戦したが、露軍が築いた強固な防衛戦を複数の地点で突破。作戦の主軸となる南部ザポロジエ州方面で着実な前進をみせ、要衝トクマクの奪還を目指す。ただ、近く訪れる雨期や、兵力の損耗を抑えるための戦術変更などが前進を停滞させるとの懸念も浮上。支援する米欧の軍事当局に、作戦の練り直しを促す声もある。
ウクライナのゼレンスキー大統領が反攻開始を認めたのは6月10日。同国は欧米からの支援拡大のためにも一段の成果を出したい構えだ。
現在の主な戦域は東部ドンバス地域(ドネツク・ルガンスク両州)方面と南部ザポロジエ州方面だ。東部では露軍が5月に制圧したバフムト近郊で攻防が続いている。
両国軍は東部以上に南部を重視している。南部はロシアの実効支配下にあるウクライナ領クリミア半島に接し、ウクライナ軍がアゾフ海沿岸まで南下できれば、南部一帯やクリミアの奪還が現実味を帯びるためだ。
一方、クリミアの「防衛」を至上命令とする露軍は、砲撃陣地や地雷原を組み合わせた防衛線を幾重にも築いてきた。
南部でウクライナ軍は8月下旬、第1防衛線の一部を突破し、集落ロボティネを奪還。ロボティネの約25キロ南には小都市トクマクがある。トクマクはアゾフ海沿岸の主要都市メリトポリやベルジャンスクに至る道路がある要衝で、ウクライナ軍がトクマクを奪還した場合、南部での前進が加速する可能性がある。
ウクライナ軍がトクマクに達するには、ロボティネ周辺に残る露軍に加え、第2、第3防衛線を突破する必要がある。ウクライナ軍当局者は、両防衛線の堅固さは第1防衛線に比べて3分の1程度だとし、突破は不可能でないとみている。
ただ、露軍のほかにもウクライナ軍の前進を遅らせる要因がある。一つは天候だ。ウクライナは10~11月ごろ雨期に入り、地面がぬかるんで戦車などの前進が困難になる。ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は「雨期も軍は歩兵や無人機を活用して戦闘を続ける」としているものの、雨期に入れば、以前から遅れが指摘されてきた反攻速度のさらなる低下は避けられない見通しだ。
もう一つの要因は戦術の変更だ。ウクライナは反攻開始当初、露軍の防衛線の強行突破を試み、大きな損害を受けた。その後は戦術を見直し、長距離攻撃などで露軍を弱体化させた上で前進する戦術に転じた。ただ、その分、反攻速度はさらに低下したとされる。
ウクライナと米欧軍事当局との間で、戦術に関する認識の違いも浮かび上がる。米英の主要メディアによると、米軍関係者は反攻加速のため、南部に戦力を集中させるようウクライナに助言している。同国側は東部防衛も重要だとして、南部への戦力集中に完全には踏み切っておらず、反攻速度を鈍化させる一因となっているとの見方がある。』
筆者が各方面からの情報を分析評価したところ、8月のウクライナ軍のドローン損耗は1万機レベルであり、砲弾の不足も根本的には解決はされていないようです。
また、最新の戦車や装甲車等の不足も開戦以来変わらず、欧米から供与されたそれらの多くは南部地域への反撃に集中運用されている模様です。
ロシアによるウクライナ侵攻は「ドローン戦争」「SNSやサイバー上の戦争」でもあり、一般市民の情報発信や軍事ブロガー等がメディアに大きな役割を担うなど、そのリアルさがより大きく伝わる戦争でもあります。
ウクライナ情勢は冬に向けて問題を抱えながらも前進!!
9月18日18時にウクライナ軍側が発表した、ウクライナ南部の戦線状況
出典:Michael MacKay氏 X(ツイッター)流布画像
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