新生日本情報局

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日本は疫病や苦悩の歴史に改めて真摯に向き合い新型コロナウイルスに勝利して発展繁栄を!!

2020-05-05 00:00:00 | 防衛
中国発の武漢ウイルス・中国ウイルス・新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大で、大変残念な事に日本でも緊急事態宣言の延長が決定されました。

しかし、私達を含めて地域社会、そして日本や世界も過去に例の無い大規模な経済産業活動無しでは生きる事ができません。
世界人口は70億人になろうとしているのですから。

長期戦が新型コロ続くナウイルス感染拡大の抑制や終息への道を切り拓くと共に、経済産業体制の維持や回復も大きな課題です。

このような時こそ、「温故知新」のことわざにある通り、先人の苦労や経験から学ばなければなりません。

5月3日にzakzak by 夕刊フジが「【「日本書紀」から現代へ 歴史と疫病】「ポスト・コロナ時代」に向けた日本再生への実践的提言」の題で次のように伝えました。

『『日本書紀』で記される第41代持統天皇までの時代以降でも、疫病は人々を苦しめた。例えば、慶雲2(705)年から疫病が大流行したことが、平城京遷都(710年)の大きな動機だという説もある。

 天平7(735)年と同9(737)年に天然痘が大流行し、右大臣の藤原武智麻呂はじめ藤原四兄弟などが次々と病死した。罹患(りかん)を免れた橘諸兄(たちばなのもろえ)が実権を握る政変にもつながった。疫病がたびたび政治の変動要因となったことが、非業の死を遂げた貴人までも崇敬対象となる「御霊(ごりょう)信仰」にもつながった。

 さて、ここまでの話を単に昔の人間の作法に過ぎないと笑い飛ばすわけにはいかない。

 第一次世界大戦(1914~18年)は戦死者約1000万人という、それまでの戦史上最大の惨禍をもたらした。が、同時期に発生した「スペイン風邪(インフルエンザ)」による死者は全世界で2000万人以上であった。欧米列強に伍(ご)して近代化を果たしていた日本も、往時の人口の1%近くにあたる50万人近くの死者を出したとされる。

 今次の武漢肺炎感染拡大に際して、米空母の艦内集団感染がニュースとなったが、実は100年前の日本海軍も同様の事件に遭遇しているのだ。

 日英同盟にもとづき、連合軍側輸送船団を護衛すべく派遣された第一特務艦隊所属の防護巡洋艦「矢矧(やはぎ)」は、戦闘で犠牲を出すこともなく、大戦終結後の大正7(1918)年11月30日にシンガポールを出港して帰途につく。

 この時点で、すでに10人の感染者がいたが、通常の風邪と判断して、艦内隔離にとどめた。このため、マニラ寄港中の12月10日までに、乗組員および便乗者469人中442人のスペイン風邪罹患が確認された。本事件で「矢矧」は、乗艦者の1割以上にあたる48人の死者を出すのである。

 風紀粛正のため、「矢矧」の乗組員らは大正9(1920)年、艦名の由来となった矢作(矢矧)川沿いに鎮座する矢作神社(現・愛知県岡崎市)の分霊を艦内神社として祀った。
 折しも、ロシア革命(1917年)後の日本では、マルクス主義は瞬く間に知識人や軍人の間で広まり、思想上の一大問題となっていた。

 そういう情勢下で、日本精神に回帰するかのように、「矢矧」でも導入された艦内神社は、以後急速に海軍全体に広まった。艦内神社を祀る慣習は、現在の海上自衛隊にも受け継がれている。

 矢作神社には昨年、「矢矧」の記念碑が建立された。川喜田隆司宮司は「艦内神社をお祀りして、ちょうど100年目に今回のコロナ禍が起こったことで、日本人はまた『矢矧』のことを思い出さねばなりません。私自身、もしかすると自分の信仰も浅かったのかもしれないと省みることがあります」と語る。

 今回の連載内容を悠長な精神論ではなく、武漢肺炎対応の現場の方々の労苦も無にしないための、「ポスト・コロナ時代」に向けた日本再生への実践的提言と捉えていただけるならば、望外の喜びである。

 ■久野潤(くの・じゅん) 歴史学者、大阪観光大学国際交流学部講師。1980年、大阪府生まれ。慶應義塾大学卒、京都大学大学院修了。本業である政治外交史研究の傍らで、戦争経験者や神社の取材・調査を行う。著書に『帝国海軍と艦内神社』(祥伝社)、『帝国海軍の航跡』(青林堂)など、近著に竹田恒泰と共著『決定版 日本書紀入門-2000年以上続いてきた国家の秘密に迫る』(ビジネス社)など。』

引用文で触れた艦内神社は海上自衛隊のイージス艦等にもあり、筆者も見学時にお参りをした事があります。
当時はその深い意味や歴史を知らなかったのですが、久野潤氏のこの記事で真意を初めて知った次第です。

一方、新型コロナウイルスの身体への作用も研究で次第に分かってきています。

同日21時40分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「免疫暴走で肺炎重篤化か 新型コロナ、全身臓器に侵入 研究で判明」の題で「新型コロナ」の特集項目にて、次のように伝えました。

『新型コロナウイルスの患者が重症化するメカニズムが最近の研究で明らかになってきた。生命を脅かす重い肺炎は、自分を守るはずの免疫が過剰に働くことで起きている可能性が判明した。ウイルスは全身の臓器に侵入してさまざまな症状を引き起こすとみられ、詳しく解明できれば治療法の開発につながると期待される。(松田麻希、伊藤壽一郎)

 「肺炎を起こしても軽い症状で治る場合もあるが、重篤化する人もいる。病気の仕組みがよく分かっておらず、どの人が重くなるか見極められない」
 愛知医科大の森島恒雄客員教授(感染症内科学)は、治療の難しさをこう話す。悪化する場合は非常に急激で、人工呼吸器や人工心肺装置(ECMO)がこれほど高い比率で必要になる病気はないという。

 なぜ致死的な肺炎に至るのか。量子科学技術研究開発機構理事長で免疫学が専門の平野俊夫氏らは、免疫がウイルスを打ち負かそうとするあまり過剰に働き、いわば暴走して炎症が広がり重篤化する可能性を突き止めた。

 免疫の働きを高める「インターロイキン(IL)6」というタンパク質が体内で過剰に分泌されると、免疫細胞はウイルスに感染した細胞だけでなく、正常な細胞も攻撃してしまう。死亡した患者はIL6の血中濃度が顕著に上昇していたとの報告もあり、重篤化の一因として指標に使える可能性がある。

 感染初期は免疫力を高める必要があるが、重篤化すると逆に免疫を抑える治療が必要になるとみられる。そこで有望視されるのが、中外製薬のIL6阻害薬「アクテムラ」だ。

 関節リウマチなどに使う薬で、同社は新型コロナ向けに治験を行う。平野氏は「新型コロナは免疫の暴走を抑えられれば怖くない病気だと思う。治験が効果的に進むことを期待している」と話す。

 新型コロナは呼吸器だけでなく、全身にさまざまな症状が現れる特徴がある。ウイルスが細胞に侵入する際の足掛かりとなる「受容体」というタンパク質が全身の臓器にあるためだ。
 ウイルスの表面にはスパイク状の突起がある。鍵と鍵穴の関係のように、これが細胞の受容体とぴったり合うとウイルスは侵入して増殖し、その臓器に炎症などが起きて病気になる。

 鍵穴となる受容体はウイルスの種類によって異なり、新型コロナは「アンジオテンシン変換酵素(ACE)2」という物質だ。国立感染症研究所の元室長でコロナウイルスに詳しい田口文広氏は「この受容体は呼吸器や鼻腔(びくう)、口腔、腸管などいろいろな臓器の細胞に存在する」と指摘する。

 新型コロナは嗅覚や味覚の異常を訴える患者が多いことが注目されているが、これは鼻や口の中の細胞が感染して破壊されるためとみられている。この受容体は血管の内皮細胞にもあり、そこで炎症が起きると血栓ができて、脳梗塞など重篤な合併症につながるケースが報告されている。』

成る程、体内の免疫活動が過度働くことで自分自身を破壊していく、というのは、まるで過度のアレルギー反応で時には死に至る事と重なる面もありますね。


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夕刊フジ5月3日発行の特別号に掲載された、安倍首相のインタビュー記事
出典:こちら夕刊フジ編集局 ツイッター


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