小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

二月朔日

2016-03-11 | 嘉永四年 辛亥日記

 
今日は初午。
田中の家内が来る約束だったがこの通りの雨なので歩きにくいのだろう。
野呂清吉も今日は山東伊太祁曽神社へ参詣するらしい。それは山本省太郎殿が病気のための祈祷に参るのだ。
辻野と二人で行くので岩一郎にも誘いがあったが田中の家内が来ることになっていたので断るつもりだったが、来ないようなので行くことにすればよかった。三日には参ることにする。
段々に空が晴れてきた。
昼過ぎに九右衛門殿が孫といさを連れてきた。
留守居がいないので家内は失礼しますとのこと。
岩一郎は豊に道を教えて先に帰る。
有馬から皆でちょっと来てくれと言ってきたので主人だけが行く。
4時過ぎに田中の妻女がきた。
その内に九右衛門殿が孫を連れてお馬部屋まで見に行った。
それから夕飯を食べて8時過ぎにみんな帰られた。
小梅は昼前に眩暈がしてしばらく休んでいたが、その後は治った。



伊太祁曽神社
タマ電車で有名になった貴志川線沿線にあります。
紀の国=木の国でこの神社は神話の頃からあるようです。
初詣でも賑わい、四季折々、立派な神社と山庭が楽しませてくれます。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする