二月七日
快晴だが風が強い。
昼過ぎ、御駕町へ桑の枝と桃の枝に真菜を添えて持たせてやる。
安兵へも染め物の具合が良いと手紙をやった。
その後、内田の女のいさがきて行き違いだった。
伊藤泰蔵の養子の千二郎が入門。魚一籠(イトヨリ五匹)贈られる。
主人は三浦公へ稽古に行く。
田宮楠之丞が桑の枝を一本持参したので内田へ書面と一緒に持たせてやる。
今日は初甲子だ。
田中が茶の粉を持ってきた。
二月八日
おおいに暖かい。
主人は学校の当番の後山中殿と岡野へ行った。
羊羹を二箱求めたが代金が不足していたので一箱は預けてあるそうだ。
山口らへ贈る予定らしい。
一箱十匁づつ。箱代が一匁五分。
八時過ぎに帰ってきた。